見出し画像

ライフステージが異なる友人との関係

“学生時代の友達と会っても何を話せば良いのかわからなくなった”

30代半ばを過ぎた頃から気付けば何でも一人で楽しめるようになっている。若い頃は一人で過ごす休日が寂しいと感じることもあるだろうけど、年齢を重ねるにつれて一人がラクだと思うことが増えてくる。
以前は違和感なく楽しめていたことも、結婚して子供ができると話題の中心がそれになり、なんとなく置いていかれたような気持ちになる。

目指すべき未来のイメージがあまりにも違うと正直会話の盛り上がりには欠ける。久しぶりに会うと最初はお互いに色々と聞きたいことがあって話が弾むが時間の経過と共に疲れてくる。

なんとなく居心地の悪い時間を過ごしながらも友人を失うのが怖いという気持ちによって3ヶ月に1回くらいはまた会う約束をする。

会う日が近付くと気が重い。昔はこんな気持ちにならなかったのに。だが仕方がない。結局は今自分がどんな環境で誰とどんな生活を送っているかによって悩みは違ってくるし何を楽しいと思うかも変わってくる。

人それぞれ自分の選んだ生き方にプライドを持っているし年をとればとるほど、その気持ちは確固たるものになっていく。

楽しいはずの女子会も帰り道でどっと疲れがこみあげてくる。できれば電車に乗る時は1人で乗りたいな、なんて思ってしまうことさえあるだろう。

そっとイヤホンをつけてお気に入りの音楽を聴きながら駅から家までの道のりを歩く瞬間が実は最高だと思っていたりする。

こうして他人に合わせることが億劫になるのだが、興味がないのかと言われるとそういうわけでもない。

時間的にも金銭的にも余裕ができてくると欲しいものは自分で稼いで買うことができるし、好きな時に寝て好きな時にご飯を食べて好きな時に好きな場所へ出かけることができる。

長年こんな生活をしているとどうしても自分が身を置く環境に関するものへの関心の方が勝ってしまうものだ。
誰かと過ごすことはもちろん素敵なことではあるのだが、間違いなく “気をつかいすぎて疲れる” ような関係の人もいるはずだ。

そんな時は無理に他人と過ごすよりも、ほんの少しの時間でも良いので一人の時間を作って心の底からリラックスした方が良い。
友人や仕事仲間からの誘いを断るのは勇気が必要だが、本当にその時間は自分にとって必要かどうかを考えてみるべきだ。

案外、その誘いを断ったところで日常生活に支障はないし、行ってその場を楽しく過ごしたとしても来年にはもう会っていないかもしれない。
何より、“将来ひとりぼっちになったら寂しいから” という理由だけで、楽しいと思えない人間関係を続けることに意味はない。人生で与えられた時間はあっという間に過ぎる。

人間関係にドライになることをオススメしているわけではない。ライフステージが変われば誰でも価値観や考え方が変わるものだ。それに対して無理に合わせる必要はない。

自分のライフステージに合わせて、自分が幸せだと感じる付き合いを上手く選択し、しんどい人間関係は一旦そっとしまっておいてもいいのではないだろうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?