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つまみ食い方式でのnote写経をしてみて思ったこと

5月の半ばから始めたnote写経で、先日ノートの最後のページまで文字が埋まりました。
ノート1冊分写経を続けることができた私は、嬉しくてTwitterに呟きました。

しかし140字×数ツイート分に収まりきれなかったのでnoteにまとめることにしました。
タイトルのなぜつまみ食い方式なのかというのは後述します。

一般的にいわれるブログ写経のメリット

ブログ写経とはこんな文章書きたい!という人のブログをまるまる書き写すことです。写経によって、その書き手の文章・思考の癖や行間の取り方を自分の手に感覚として植え付けることができ、文章力が上がると言われています。
いわゆる『学ぶは真似ぶ』ということを文章で実践するやり方です。
また、武道の世界での『守破離』と呼ばれるのにも似てますね。これは師の技の型を守り、自分に合った技を身につけたら既存の型を破り、型から離れて自分の技を磨く…。まさにブログ写経は「守」の段階のような気がします。

実際にnote写経をやってみての気づき

私はブログ写経ではなくnoteを使ってnote写経をしました。
一般的なブログ写経は1人のブログを書き写すことでその人の考え方を自分に取り込むのですが、私はそんなに真似したいブロガーさんがいなかったので、noteで好きな記事をスクラップ感覚で写経しました。これを勝手につまみ食い方式と呼んでます。

・文章としっかり向き合う時間が増えた
私はもともと長い文章を読むのが苦手で、意識しないと流し読みしてしまったり、良い文章だと思っても記憶のどこか遠いところに行ってしまって帰ってこなかったりということがよく起こります。
しかしnote写経のためにその日一番いいと思った文章をノートに書き写すためには、しっかり文章を読み込まないといけません。
その作業を繰り返すうちに、文章を読むことに慣れました。
そして、ハマったときには1日に30以上のnoteを読んでいたので、様々な人の文章に触れることができました。

書き写すのにも時間がかかるので、よく大学の図書館に半日以上籠って選出からの写経をする日もありました。

・自分の好きな文章の雰囲気が分かった
何日も写経を続けていると、わりと同じ人が書いた文章を書き写していたことに気づきました。しかもnoteには関連記事が下の方に表示されるので、芋づる式に好きな雰囲気の文章を書く書き手の人にたどり着くことが多くなって、好きが好きを呼ぶ、みたいなことも起こりました。
初めは文章力あがらないかな~といった軽い気持ちで始めたのですが、次第にnote写経=好きな文章のコレクション、みたいな趣旨に変わって行きました。

ちなみに私は「よく目を凝らさないと通り過ぎていってしまうような何気ない日常に紛れ込んでるドラマチックを楽しんでるエッセイ(長い)」「なにげない季節の変化についてのエッセイ」「心の動きの小さな部分にフォーカスしてる文章」などが好きみたいです。他にも台風とか雨のどんよりしっとりの感じとか、真夜中とか目に見えないものを文章に落とし込むことができる人の文章。あと、喫茶店のあの外と中で時間の流れが違うと感じる不思議な空間の感じを表現できて、それをいろんな心情と絡めて表現できる人とか本当にすごいと思う。(何言ってるか自分でもよく分からなくなってきた)

・習慣になった
人間って21日続けることができたら、その後も難なく続けることができる生き物らしいです。
写経始めて1ヶ月経ったくらいから忙しくなって、1週間とか放置することもあったのですが、ちょっと落ち着いたときにまたノートを開いて再開できるくらいには自分の生活になじんだようです。
続けたからといって人に誇れるようなことでもないですが、飽き性の私でもゆるやかにでも続けることができたって事実が嬉しいです。
もはやnote写経は趣味ですね。あんまし人に理解されにくいけれど。


Note写経をしたからといって文章力が上がったかは正直わからないし、そんなに目に見えての効果も?です。
やっぱり文章力を上げるには量をこなして質を磨くのが手っ取り早いのかなって。

でもブログ/note写経をすることは良い文章を自分の中に取り込む一つのきっかけになると思います。
単純に好きな文章を書き写すことは楽しいです。

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