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映画 オーメン:ザ・ファースト 肯定的な感想です

ネタバレがあります。
ディズニープラスにて視聴。
1976年版のオーメンのネタバレもあります。

子供の頃にテレビで見たホラー映画のなかで、印象的なシーンはなにかと思い出してみると、3番目くらいに出てくるのが初代オーメンのガラスで首すぽーんのシーン。
不穏な場面の前後には、必ず流れるオーメンのテーマ「んーふ、んふふ♬」。
なんか音程が違う。

兎にも角にもテレビやビデオ、DVDで何回も見たオーメンの最新作。
続編やリブートがいまいち上手く行っていないので期待せずに見始めたところ、上品な描写とエグい出産シーンなど見どころ多数の良作でした。

タイトルからも分かる通り、ダミアンがいかにして産まれたのか。
母親は誰なのか。父親は誰なのか。

親父はともかく、かーちゃんはどう考えても初手で分かってしまう親切設計。
ミスリードを誘うためなのか裏をかいたのか。
マーガレットとカルリータが初めて出てくるシーンって、逆のほうが良かったんじゃないだろうか。
そう思っちゃうくらいすぐに分かる。
主人公が死んでるとか真ん中の死体が犯人レベルですぐ分かる。
ただ、分かってても楽しめる。
むしろ分かっちゃったほうが、周りの友人の行動の怖さや修道女や神父さんの本音が垣間見えて怖い。
特にルームメイト。
あの女性、本当に怖い。

初代作品に敬意を払っている描写も多く、特に首すぽーんかと思ったら頭かぱーんだったり、首びょーんかと思ったら燃えてぼーんだったり。
ようやく首すぽーんかと思ったら上半身ばりばりだったり。
語彙力がないために変な擬音になってしまうが、ゴア描写もしっかりきっちり用意してあります。

ちょっと驚いたのが出産シーン。
テーマがテーマだからとはいえ、日本の映像表現ではモザイクが入ってしまうくらいド直球で描いてました。
おかげで分かりづらくなってしまいましたが、現状では仕方ないですね。

ホラーとしてはたまにメインテーマに据えられる、女性の出産への恐怖。
精神的にも肉体的にも戸籍上も間違いなく男である自分からすると、いまいち感情移入が難しいのですが、そこを補うようにエグく描写されています。
なので当然。

妊婦さんが見てはいけない映画トップ3入りを果たしました。
ちなみに他の2作はローズマリーの赤ちゃんと屋敷女。

少子化をさらに加速させてしまいそうな、いや〜な作品でした。
もちろんいい意味で。

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