連休最終日の豚汁
貴重な夏の3連休。移り気な天気のせいで派手な外出はできなかったものの、梅雨時にしてはそこそこ充実したものだった。
そんな連休の最終日。宣言通りに家でゆっくりノンビリダラダラ過ごせた。ふたりして気分が不安定な子供達だったが、下の子は妻と昼寝をし、上の子は私とナイツの独演会(5歳児が観て楽しめるとは思えないが…)を鑑賞して落ち着きを取り戻した。
そんなダラリとした休日でも、夕食くらいはマトモに作らねばならないだろう。鉛のように重い腰を、ブラックホールのようなソファから引き剥がし、私は無事に買い出しを済ませ、見切られていた豚肉で豚汁を作った。
連休最終日に作る豚汁のレシピ
材料
見切りの豚小間(150g)
半額のささがきごぼう(1袋)
冷蔵庫に残っていたニンジン(半分くらい)
冷蔵庫で燻っていたタマネギ(1/2くらい)
冷蔵庫を占領していたキャベツ(1/4くらい)
そろそろ無くなるごま油(好きなだけ)
最近使いづらいバター(好きなだけ)
もうじき無くなるだしの素(好きなだけ)
意外と減らない塩胡椒(ちょっと)
気を抜くと無くなるフライドガーリック(5枚くらい)
足りるか怪しい味噌(残り全部)
調理
材料を好きな大きさに切る。
ごま油で豚小間を炒める。
適度に色が付いたらタマネギを加えて炒め続ける。
塩胡椒をしながらニンジンやキャベツの固い部分も加えて更に炒める。
焦げる手前でお湯を投入し、混ぜながら煮立つのを待つ。
適度に灰汁を取ったら、だしの素と砕いたフライドガーリックを投入。
続いてキャベツやごぼうも加えて蓋をし、弱火で煮る。
他の料理を作る合間に様子を見て、具材がクッタクタになるまで追い込み火を止める。
食べる直前に再び煮立たせて、味噌を加えたら味見をする。
何だか物足りないのでバターを足して混ぜる。
完成
きわめて投げやりな気持ちで、明日からの平日に目を背けながら作るのがコツ。歯応えのハーモニーとか具の一体感などは全て度外視で、連休の思い出と一緒に流し込める状態まで追い込むと雰囲気が出る。
かもしれない。
一味をドバっと振って、何もかもを忘れるように食べるのが作法。青のりも有効。
おわりに
豚汁の他に、簡単なものばかりを大小合わせて3品用意した。そのどれもが悲哀と諦念の味で満ちていた。
それでも家族が喜んで食べてくれたから、これで正解なのだ。
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