初雪と子供たち
今朝は東京も雪だった。
我が家のアレクサは目覚ましの後にニュースと天気予報を流すよう設定しており、それによると現在の天気は雨とのことだった。カーテンを開けるとなるほど確かに雨のようだ。
下の子はアレクサが発表した天気予報に何故か喜び、上の子は身じろぎ一つせず眠っていた。
いつも通りの忙しない朝の身支度を終えて家を出ると、降っていたのは雨でなく雪であったことに漸く気付かされた。アレクサの罠である。しかしこの雪に子供たちのテンションは爆上がり…どころか地に落ちた。
上の子は風に舞って服に吸い付いてくる雪が気に入らず、「もう!ゆき あばれるの やめて!」と怒りながら歩き、下の子は何と言っているのかよくわからないものの不満そうな口調でブツブツ言っていた。そう、我が子らは雪が好きではないのだ。去年も早く溶けろと呪いをかけていた。そして今日も呪詛の言葉を呟きながら歩いていたのである。
そして私も自由気ままに舞い散って傘の横から土足で踏み込んでくる雪が嫌いだ。そんな雪アンチ3人で、今週最後の登園を果たした。
その後私は、雪が舞い寒風吹き荒ぶ中を出社した。電車は遅れるし傘は邪魔だしで嫌気が差し、改めて雪を呪った。
その甲斐あってか帰る頃には、冬の空気で乾いた肌を潤す恵みの雨となっていた。
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