見出し画像

孤独とストレス 馬の感染症予防のための個別飼育について

この記事は PAULICK REPORT に許可を得てPAULICK REPORTスタッフが
2022年12月2日8:29に公開した
Solo And Stressed: Individual Housing May Encourage Infectious Diseases In Horsesの記事を翻訳して掲載しています。

ドイツ・シュトゥットガルトにあるホーエンハイム大学の研究者によると、群れでの生活から個別の厩舎に入るようになった馬は、ストレスに関連した変化を示すとのことです。Sonja Schmucker博士らは、12頭の騸馬を用いて研究を行い、一連の管理方法の変化を通して、免疫反応と行動を観察しました。

馬はすべて2〜3歳で、研究が始まる前は放牧された群れの中で生活していました。

研究の第1段階では、馬を2つのグループに分け、グループ同士が見えないようにパドックに配置し、馬は7日間24時間、外で生活したままとました。8日後、再び両群を合わせて8週間過ごさせました。

第2段階では、馬を鉄格子付きの厩舎に移し、隣の馬を見たり触ったりできるようにしました。最初の1週間は、屋内アリーナで6頭1組で30分間運動させました。残りの期間、群れで一緒にいられることを不可能にして、馬はロンジングをしました。

研究者らは、毎回、暮らす場所を変えてから1日目と8日目に、すべての馬から血液サンプルを採取しました。また、7日前と6日前、厩舎で過ごす段階が始まる直前にもサンプルを採取しました。彼らは血液サンプルについて、免疫細胞の数とコルチゾール濃度について分析しました。

研究チームは、馬を個別の厩舎に移すと、急性および持続的なストレス誘発性の免疫変化が起こることを発見し、頭数が多い形で群れを分けた場合には起こらなかったことを明らかにしました。研究チームは、このような変化によって、馬が感染症にかかりやすくなる可能性が上がることを報告しています。

また、個別飼育にしたところ、同じような変化が見られるようになりました。

詳しくは、Equine Science Updateをご覧ください。

大江運送株式会社では自社ポッドキャストにて競走馬輸送や競馬、北海道
日高の魅力などについての情報や話題を発信しています。ぜひお聴きください。

■YouTube版

■Spotify

大江運送株式会社ではドライバーさんを募集しています。
働きながら競走馬を扱う技術を身につけませんか?
自社採用サイトよりご応募お待ちしております。

■大江運送株式会社HP


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?