見出し画像

「そうか、もう6月なのね」

久々に外に出たら、紫陽花が「もう6月なのよ」って教えてくれたので、記念に写真を撮りました。みなさんの地域にはどんな紫陽花が咲いているのでしょうか。

課題との闘いに明け暮れる日々が一瞬落ち着いたので、日曜日は羽を伸ばしてアウトレットへ。我々が当たり前のようにパンツを履くのと同じような勢いで、通りすがる誰しもがマスクをしていました。入店するにもマスクがないならご遠慮くださいといわんばかりの様相。マスク不所持の相方は出店のマスクを買い求め、無事に本格的な入店の権利を得ました。

マスクが当たり前のように私たちの付着物に変わってから一体どれだけの時が過ぎたのでしょうか。

装着時に少しめくれてしまったり、左右非対称になってしまったり、ほんの小さな不手際を、「ワイシャツの襟がめくれている」のと同じ感覚で直したり、誰かのそれを指摘したり。

口元を覆うことがすっかり当たり前になってしまったので、わたしはまあいいかと思って、口紅をつける回数を減らしたのでした。「だって、ごはんに行かない限りは、誰にも見せないもの。」

口紅という記号は、マスクという記号に取って代わられ、マスクで第一印象が決まる時代が来ているように思います。

メイク事情は、コロナをきっかけにどれだけ変容し得るのでしょうか。

様々なことが変革にさらされている今、数多の既存のルールの根強さが見えてくる気がしています。

そんな中でも、知らぬうちに日常に溶けていく、新たな「あたりまえ」の数々。

『不自由』の中にできた新たな選択肢が、誰かの自由をはぐくみ、ささやかな笑顔と幾分かの解放感をもたらしている。

既存の枠組みの外へ、外へと伸びていこうとする新芽が、いずれ咲かせる花のことを、少しだけ楽しみにして待っています。

きっと、にこにこしながらコンビニスイーツを選ぶことでしょう。いや、もっと優雅にできるかもしれません。すてきなカフェで紅茶とケーキ、それも究極のしあわせでありますな……