よねちゃんのうろおぼえ昔話浦島太郎

うろおぼえの浦島太郎をお話しました。朗読はこちらです。


むかーしむかし、浦島の太郎さんがいました。太郎さんが、海沿いを歩いていると、子どもたちに亀がいじめられていました。そこで太郎さんは亀を助けました。すると亀さんは、

ありがとう。

ってお礼を言いました。そして、

僕の背中に乗ってよー。

って言いました。

そこで浦島太郎さんは、亀の背中に乗ろうと思ったんですが、亀は小さすぎて乗れないですよって言いました。すると、亀さんは言いました。

大丈夫です。そこはイメージですよ。

と言いました。太郎さんは一生懸命イメージしました。

亀さんに乗るー、亀さんに乗るー。

すると不思議なことがおこりました。いつの間にか亀さんの背中に乗って竜宮城に着いてました。

竜宮城では、鯛やヒラメがふよふよと踊っていました。そして乙姫様がいました。綺麗な人ですね。

乙姫様、こんにちは。

こんにちは。浦島太郎さんですね。今回は本当にうちの亀を助けていただいてありがとうございました。お礼にご馳走をふるまいます。

ありがとうございます。ではいただきます。モグモグ。

あ、でも食べてる場合じゃないんです。僕帰ります。

あらぁ、早いことですね。では、お土産の玉手箱どうぞ。

ありがとうございます。

じゃあ、バイバーイ。

バイバーイ。

そして、浦島の太郎さんが岸辺に戻りました。

で、普通に玉手箱を開けました。

モクモクモクモク。

煙が出ました。

わー。

太郎さん、おじいさんになってました。

なんで、乙姫さんこんな煙の箱くれたのかな、しかも、おじいさんになっちゃったしー。ひどいなー。

と思って、周りを見渡すとなんと100年後の世界です。

わぁー、僕も百年のおじいさんだけど、世界も百年のおじいさんだー。こりゃあ一本取られたなあ、参ったなあ。

と思いましたが

ところで亀さんは?

って亀さんに聞きました。

モクモクモク。ぼくもおじいさんになっちゃったよー。と亀さんが言いました。

いやあ、いっしょだねー。ワッハッハー。

ワッハッハー。

と笑いました。どうやら、亀さんによると、玉手箱は、時間が入ってたらしいです。

亀さーん、この玉手箱返すから、お家帰りたいよー。

と言いました。亀さんは言いました。

しょうがないなぁ、僕に乗って。

って言いました。

でも亀さん、君は小さいしヨレヨレだから乗れないよ。

って浦島太郎さん言いました。

亀さんは言いました。

太郎さん、そこはイメージですよ。

太郎さんは言いました。

わかりました、亀さん。イメージ!

太郎さんが一生懸命イメージすると、なんといつの間に、亀さんを助けた場面に戻っていました。

亀さんありがとう。だけど竜宮城にはいかないよ。

亀さん

そうですか、わかりました。それでは、この御恩は一生忘れません。

と言って、亀さんは海に帰っていきました。

そして、浦島太郎さんも、無事にお家に帰りましたとさ。


めでたしめでたし。




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