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独学で「建築基準適合判定資格者試験」

建築基準適合判定資格者試験とは

一級建築士は世の中でもよく知られている資格ですが、建築基準適合判定資格者というのはあまり知られていません。
気になる方は調べてみてください・・・と言いたいところですが、この記事にたどり着いているということは説明不要かもしれないと思います。

ざっくり言えば「建築確認をおろす人」です。
私の働いてる職場ではこの試験を「主事試験」と呼んでいます。
(お仕事がバレてしまった・・・?)

どういう試験なのか

とってもニッチな試験なので、全国開催ではなく地方ごとに開催されます。
私は岡山に住んでいるので、広島県へ受けに行きました。
製図試験ほどではないですが、法令集2冊(法令編+告示編)と問題集と電卓を持って行くのはなかなかの大荷物です。

毎年8月下旬、年に1回開催されます。
午前中は考査A(択一式)、午後から考査B(記述式)です。
(終わった頃には右腕の感覚はなく、打ち上げの乾杯のグラスは震え・・・)
会場に到着したら、国交省の職員さんが法令集の怪しい書き込みと電卓のチェックをしてくれて、それがOKであれば会場に入れます。

合格率は年によって異なりますが、66点ぐらいが合格点です。
ちなみに受験生はほぼ全員一級建築士。
合格者は国交省のホームページに名前が掲載されます。
クリスマスの頃に合格発表があります。

持ち込む法令集について

建築士試験同様に書き込める内容は厳しいルールがあります。
(詳細は国交省のホームページを参考にしてみてください。)
建築士と異なるのは「告示編」が必要ということです。
たった数ページのためですが、覚えられないので持って行きます。

関連条文をピックアップして書いておくことと、アンダーライン、自分に合ったふせんをつけておくことは必須の準備です。(3月には完成)
年が明けたら新しい法令集が発売されるので、すぐ買って準備しました。
文字の書き込みは鉛筆でした。(チェックで消さされることもあるため)
アンダーラインは、考査Aはフリクションのマーカー、考査Bはフリクション0.38を使いました。(裏うつりしないし、消せる!)
ふせんは法令集付属のものではなく、必要なページにだけ市販のものを貼りました。

勉強方法について

独学とは言っても、毎年4月に発売される過去問(5年分)は使っていました。
ERIの模試を受けられる機会があった年は受けました。
これを繰り返し解く・・・と言いたいところですが、なかなかそうもいかないところが社会人受験生です。

考査Aは1問も落としたくないところです。
1問2点で17問あるので、34点分が考査Aです。
ここで満点が取れれば、午後から半分の点数で何とかなる・・・と考えると、勉強は考査Aに重きを置きたいところです。

考査Bは特徴があります。
・第1問 木造
・第2問 非木造
・第3問 構造(非木造)
個人的には第1問と第3問は難易度が高くないので、少なくとも試験開始1時間以内には終わらせたいです。
→考査Bの勉強は第1問と第3問を重点的にやりました。

残る第2問は、時間の許す限り「とにかく書く」ことです。
自分のアンダーラインを頼りに、書けることを書きまくって試験終了まで戦い続けます。

試験について

「2年間の建築確認の実務経験」と「一級建築士合格」という条件を満たせた頃には、すっかり建築とは違うお仕事をしていたので、法改正もよくわからないし勉強も大変でした。
(私が受けたのは、平成28、29、30年の3回です。)

3回目の挑戦でやっと合格することができました。
ちなみにこのときは大学院1年生で、夜は毎日授業だったので勉強時間は意外と少なかったかもしれません。
(大学の授業で法律をよく読むようになっていたので、ちょっと抵抗が少なくなっていたのかもしれないです。)

毎年試験を受ける生活は、この合格を機になくなりましたが、勉強は続いていきます。
合格翌年度には大学での非常勤講師(建築法規)を経験させてもらうこともできて、勉強は続けていかなきゃいけないと実感しました。
(都市関係だけじゃなくて建築も!)

この試験に限らず、
受験生のみなさま、応援してます!

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