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心を豊かにしてくれるオムニバスドラマのすすめ

それは、紛れもなく現実逃避である。しかし現実逃避とは必ずしもマイナスではない。むしろ創造的な気持ちにさせてくれることの方が多い。

日常にある異世界へ連れて行ってくれるオムニバスドラマ
なぜ日常の繰り返しのようなストーリーなのに面白いのか、そしてどうしようもなく私はそれに惹かれてしまう。

思うに、1日1日は決して巻き返せないものだが、その1日の日常を味わって過ごすこと、そこにある些細な幸せを教えてくれている気がするからである。
似たような1日でも決して同じ日などないよね、と。そして私もそれを掬い取るように見ている。

むしろ本当に面白いのはこっちだよね!と。

主人公に感情移入するのとはまた違う関わり方で
どこにでもいそうだけど実は超個性的な主人公、そしてそれに負けないくらい癖のある登場人物達。

ほのぼの日常系ドラマ(具体的な例はない…)とちょっと違うのは、明らかにマイノリティな主人公と、その個性を殺すのではなくむしろ加速させてくる登場人物たちだ。

主人公とは必ずしも感情移入させてくるものでもない。もしかしたら身近にいるちょっと変わってるけど、なんか惹かれてしまうような友達なのかもしれない。

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🙆 特に好きなオムニバスドラマ
私の日常を彩ってくれたドラマを紹介します。

「お耳に合いましたら。」
主人公は普通のOL、ひょんなことからチェンメシ(「どこの街にもある、決して特別ではない、でも欲さずにはいられない」魅惑のチェーン店グルメ・通称チェンメシ)を語り明かすというポッドキャストを配信することに。ストーリーの中では、自宅などで配信を行うものの、妄想の中で各チェンメシの店舗で配信している様子が描かれる。

普段あまりにも近くにありすぎて、意識できていないチェンメシを深夜だからこそ、食べたくなってしまう物語。


「八月は夜のバッティングセンターで。」
バッティングセンターでアルバイトをすることになった主人公は、「バットのスイングだけで、その人がどんな悩みを抱えているかわかる」という謎の男性と出会う。毎回バッティングセンターに現れる女性たちはみな悩んでおり、空想?の中で実際のプロ野球選手を相手にバットを振ることでみんなスッキリして帰っていく。

人生を野球論で例える面白さと、毎回この悩みは誰のピッチングで解決されるのか?という野球好きの方がドキドキしてしまう物語。


「湯遊ワンダーランド」
描けない漫画家の主人公が、弟に「毒が溜まっているからサウナへ行け!」と言われサウナと出会う。水風呂に入ることで違う世界を見ることができると知った主人公は困ったらサウナへ行くようになる。サウナの中で巻き起こるガールズトークにずれが生じてしまう主人公と、必ず現れるヌシの存在が。

おそらく全国どこのサウナでも起こり得る展開と、主人公のいい意味で残念なズレている性格がつい面白くて笑ってしまう物語。


「晩酌の流儀」
主人公は不動産屋さん。いつも必ず定時の18時に上がる。ここまではよくいる主人公かもしれないが、そのあとラブストーリーがある訳でもなくただ晩酌を楽しむためのルーティンを楽しんでいる。サウナに入ってビールの旨さを倍増させる儀式を行ったり、わざわざ一駅歩いて帰るなど。そして必ず決まったスーパーに寄ってはビールのお供になるツマミのネタを調達して帰る。

夜中に気軽には見れなくなってしまうので、夕食の際に見ることをおすすめする物語。


「有村架純の撮休」
有村架純が本人として登場し、突然の撮休に何をするのか?というのをいろんな監督がそれぞれ描く。本人なのだけど、回によって違う人のようになっているのが、さすが有村架純だな〜と思ってしまう。有村架純ファンのためのオムニバスドラマ。たまらん。

以上です。

現実はドラマのようにはいかないけれど、
朝の光綺麗だなとか、今日ずっと溜まってた掃除を一気にできてスッキリしたなとか、それくらいのワンシーンの掛け合わせがドラマだと思うので、
自分を主人公にしてみると結構豊かなのかもしれません。

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