Xデザイン学校2022年度ベーシック日曜コース♯7 振り返り

発見その1

やりかたのマズさ その1

食わず嫌いの話で、母親が納豆を食べれない事を思い出しました。
しかし唯一食べた納豆は、幼少期に食べた納豆入りお好み焼きという祖母のトリッキーな納豆料理だそうで、それで納豆=マズい。という結論に至ってしまったようです。
今までの自分にとっての食わず嫌いはリサーチだと思います。しかし、今回の講義の中でリサーチは調査ではなく、研究。と言う事を聞いて、デザインにおいてリサーチの意味合いや、序盤から何度も出てくるエスノグラフィーがとても長期間であることがしっくりきました。
具体的なユーザー像にフォーカスして、特注品の様な物を作るのでもなく、アンケートの単純な多数決で方向性を検討するものでもなく、観察して研究する事自体に本来の価値があるのだろうと思いました。
初期の講義でデザインにUX的なエッセンスをパラパラと振りかけるようでは意味がないというお話もありましたが、開発でちょっとユーザビリティーを検証したり、既存の製品を使った軽いインタビューを行う様な事ではむしろ逆効果な場合もあるだろうと思いますし、開発を振り返るとゾッとします。

リサーチに抵抗があった自分は、プロダクトのスタイリングにおいても対象となるユーザーの事を調べたいという同期とたびたび揉めていました。
嗜好品的なアイテムを扱う事が多いので、自分はターゲットに対してどんな新しいカッコイイを提案出来るか、という点を大切にしていたと思います。
よって、どんなものが好みですか?→ではそれを作りましょう!では意味がないという考えになり、そういったものは新アイテムに向けてテンションを上げるチームのペンの勢いを緩めるものになるのではと思っていました。
リサーチ=欲しい物を聞き出して、それをそのままを作るというイメージがこびりついてしまっていたのだと思います。
しかし、これはプロセスが悪いのではなく、単純にやり方がマズい。という事なのだと思いました。新しい事を学ぶ機会が増えるにつれ、過去のワークを振り返って、なんて荒いやり方をしていたんだ、と反省+ビックリする事が多いです。

発見その2

やりかたのマズさ その2


デザインが社会の中に色々な形で浸透していく中で、業種を跨いで色々な人が集まるデザイン的なワークショップが企業の中でも開催されているのではないかと思います。自分もそういったイベントに駆り出される機会が多く、プロセスにのっとってワークを進めていっても段々と内容がグデングデンになって行き、最終的にアイデア大会になり、終了後に参加者から「ガチガチのプロセスに縛られて迷走したけど、土壇場で良い感じのアイデアが出せて良かったです。」といった風なコメントが帰ってくるケースがほとんどで、なんちゃってファシリテーターを務めるデザイナーとしては顔が引きつった記憶があります。

メーカーの中で、既に中身が決まった物を引き継ぐ下請けスタイリスト集団から、ちゃんと「デザイン」をする組織に進化しようとしている会社は多いのではないかと思いますが、プロセスを形式ではなく、本当にそこから価値を生み出せるように進化しないといけないのだと痛感しました。ごく一般的なのプロセスでも、本当にそれを乗りこなしている人は意外に少ないのではないかと思います。少しレベル感の低い話ではありますが、身近な部分での直近の課題だと感じます。


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