Xデザイン学校2022年度ベーシック日曜コース♯4 振り返り

発見その1

対症療法と原因療法


学生時代、体に麻痺のある車椅子の元ギャルの方と、一日街で遊びながら、
気づきを元にユニバーサルデザインの食器作りに挑戦した事がありました。
色々考えた結果、本来の課題の趣旨からはハズれましたが、「使いやすさ」でなく、「所作の美しさ」に焦点を当てる事にしました。
飲食店で、見たことのない形のカトラリーをサッと懐から取り出し、颯爽とワカメを食われても困る。と思ったからでしたが、結果的にやや原因療法に近い考えの提案になったのではないかと思います。

ほんのつい最近、自分がデザイナーとして最も欠落している部分にようやく気が付きました。何かの為に物事を考えるという事が、デフォルトの設定になっておらず、誰かの役に立つ物を作る事がレアケースになっていました。
学生時代もユーザーという概念の無い品々を沢山作っていたと思います。
しかし、目に見えない意味の部分を求められる時代になって、そのヤバさは完全に浮き彫りになりました。
思い返してみると、対症療法でも原因療法でもなく、マッドサイエンス状態になっていた自分の活動の中で、雄一使い手に向き合ったのが車椅子ギャルのための食器制作であり、生活の中から本当に求めている事について自分事になって考えた経験だったのかなと思います。

以前、砂漠地帯で毎日井戸へ水を汲みに行かなければならない子供達の為、ドーナツ形状で軽い力で転がせるウォータータンクを見た際、水汲みの為に学校へ通えない状況は変わっていない事にモヤモヤした事がありました。
目の前の課題に意識を引っ張られず、情報を広く捉えられる目を養いたいと思います。(剣道では遠山の目付けと呼ばれます。)

発見その2

価値の最小公約数を見つけるのが難しい


求められている事を考え、とにかく最適な物を作ろうとするほど、ある意味特注品のようなニッチな提案になってしまう事は本当によくあるなと思いました。特定の人にフォーカスし過ぎて、その他大勢にとって全く要らない物になってはビジネスとして小規模になりますし、何千万人のリアルな友達を持つ事は難しいです。ビジネスモデルの組み立て方など、きちんと理解出来ていない部分が多過ぎて、今の時点ではスケールしないアイデアを連発してしまいそうな予感がしています。

発見その3

インタビューは取り調べになってしまいました。


インタビューを体験して感じた事は、聞いたばかりのデプスインタビューのポイントなど、色々意識し過ぎて、そもそも会話として不自然な物になってしまっていた事です。自然な会話の中から無意識の部分が、目に見えてくるような広がりのあるインタビューが出来るようになりたいと思います。
また、話を掘っていくと、どういう事を聞き出そうとしていたのか自分でも分からなくなる現象が起きました。初心者特有の物なのかもしれませんが、グループのメンバーの方から、そもそもの目的を紙に書いて見えるところに置く技を教えて頂きました。話題が派生していく中で、大事な要素を見失う事は、プレゼンテーションでもやってしまいがちなので、安心して自由に話を広げるためにもちょっとした準備が大事かなと思いました。



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