Xデザイン学校2022年度ベーシック日曜コース♯8 振り返り

発見その1

全貌をストーリーで見てみて

チームで考えた事を一連のストーリーにしてみて、今まで脳内で勝手に補正されていた、断片的なシーンの繋がりの違和感が見えてきたと思います。サービスとしてディテールを詰める際、ストーリーの中で穴の空いている部分を落ち着いて拾って行ければ、既存サービスの着せ替えのような形で、急に作業的になってしまうことを防げるのかなと思いましたが、ゴールに向かうにつれて細かい機能などに走ってしまいそうな予感がしますので気をつけてたいと思います。

発見その2

メンタルモデルとデザインモデルについて

ストーリーを表現するムービーについて、価値を分かりやすく伝える物語と、操作方法の説明動画を同じように捉えていました。想定している操作を順を追って再現した芝居の場合、価値の生まれる瞬間や、どんな環境の中でそのサービスが使われるのかのイメージを伝えたり評価したりするには不向きである事がわかりました。
工業製品においてもモックの意味合いとして、意匠を確認する為の物、量産時のマスターとしての物、使い勝手を検証する為の物など、検証や説明したい内容によって何を制作するかが大きく変わる場合があります。
しかし、物やサービスに限らず、目に見える形になり始めると同時に、本質よりディテールに目が行きがちになるのは、開発のあるあるなのかなと思いました。精神面の価値を伝えるつもりが段々と取り扱い説明書のような物になると言う現象が、プレゼンテーションだけでなく開発中の検証や評価の時点でも起きてくると、サービスそのものの価値がグラついてしまうのだと思いました。
ここに来て、具体的なデバイス名などを使わない物語の書き方や、だれが芝居をしても価値の部分がしっかり再現できるナラティブの重要性が徐々に分かってきた気がします。

発見その3

普遍性の変化について

クラフトビールについて、カレーライスやラーメンの様に、異国の物を日本で独自に進化させ、普遍的な立ち位置になっていた物の一つが日本のビールなのかなと思っていましたが、クラフトビールの様に個人の好みに合わせてスタイルが細分化されたり、現地っぽい雰囲気に戻ったようなビールの味わいを楽しむムーブメントは自然発生的に生まれた物なのか、仕掛けがあっての事なのかとても気になりました。自動車やインターネットの様に圧倒的に便利な物や、生活に必要な物以外で、新しい価値観を提案→新しいあるあるとして浸透するものは不思議だと思います。
あらゆる物が進化しきって飽和状態になってくると、生活に直接関係の無いマニアックなシーンにも需要が出てくるのか、それともクラフトビールにおいても根底の部分でビールを超えた潜在的な価値が潜んでいるのか考えてみたいと思いました。

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