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心に負った傷は、一生治らない

今やっているドラマ「最高の教師」。
作中では、家庭環境やクラスメイトからのいじめなど、各人の悩みに立ち向かい、前進する姿が描かれる。
最後まで見るには、私には中々体力がいる。

私は小学4年生の頃、いじめられていた時期があった。
クラスメイトがいじめられており、彼女を守ったところ、
いじめの標的が私に変わった。
それまでは普通に話をしていた子たちも、手のひらを返したように私を無視した。
それまで仲良いわけでも仲良くわけでもない関係だったリーダー格のあの女から、こちらに聞こえるように「あっち行こう」とはぶかれ始めた。
幸いなことに、数ヶ月で標的が変わったか、学期が変わりクラス替えがあったのかは覚えていないが、当時されたこと・かけられた言葉は、何年経った今でも、鮮明に覚えている。

いじめっ子とは小学生以降別々の学校に進学したため、全く関わりは無くなった。
と思っていた矢先、高校生の時に学習塾で再会してしまった。

あいつ「久しぶり!元気にしてた??」
私「えっと、、、、お会いしたことありましたっけ?」
塾の先生「二人知り合いなの??!」
私「いや〜人違いじゃないですかね?」
あいつ「えーーひどい!クラスも同じやったやん」
塾の先生「でもおハルさんは覚えてないみたいだよ笑」
あいつ「仲悪かったわけでもないのに嘘〜〜〜家帰ったら卒アル見てみて!」

よく聞く話だが、いじめた側は、私をいじめたことなんて微塵も覚えていないようだ。ふざけんな、ふざけんな、私の人生に2度と関わってくるな、そんな思いで、塾を卒業する最後の日まで、そいつと会話することはなかった。
過去の記憶は全て抹消し、あいつはピエロのように最後まで私を「小学校時代の友人」だとほざいていた。

時は過ぎ社会人になり、あるプロジェクトでモラハラ上司に当たってしまった。
質問しても、報告しても、グチグチと小言しか言わない。
お客さんの前ではいい顔して、私のことは駒のように扱われた。
いつも通り詰められた私はついに、会社で泣き出してしまった。
これ以上続けられないと上司に打ち明け、プロジェクトを異動させてもらった。
今振り返ると、恐らく当時の私はうつ状態だったと思う。
朝は起きられないし、何をしていてもクソデカため息をつき、隣の席の上司に常にビクビクし、声をかけられると息が苦しくなる。
お風呂に入っていても、電車の中でも、急に涙が溢れて過呼吸になる。
休みの日も布団から動けずに、カーテンも開けずに一日が終わる。
そんな日々を繰り返していた。幸いなことに、異動先のプロジェクトでは、上品で面倒見のいい素敵な上司に恵まれた。

しかし、何年経った今でも、当時の出来事は私の心の奥底に住み着いており、ふとしたタイミングでひょっこりと顔を出し、私の心を黒く覆い尽くす。その度に、自分でもどうしようもないくらいしゃくり上げて泣いてしまい、そんな自分が嫌になる。きっと、一生この過去と付き合っていかないといけないのだと思う。
できることとすれば、私のような人を絶対に増やしてはいけないということ、それだけ。

今、あんな過去を思い出して、悲しい気持ちになる時間が勿体無い。
当時の記憶を少しづつ薄めて、楽しいことを考えることで忙しい人間になりたい。

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