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タイに行きタイ…

もっと気軽に、楽しくちょこちょこアップしていこう思いながら…。
note。またまたすっかりご無沙汰してしまいました。
ブランドを知ってもらうための数少ない場所なのに、考えすぎてなかなか書けなくなってしまいます。
ぼくらのUNBLEACHEDは、アパレルブランドとしてはまだひよっこです。いろんな迷いの中、みなさんに支えられ励まされ、未だ模索をしているのが正直なところです。
前のブランドgoaを肯定しながらも、規模もスタイルも同じことはできないし、それに表現したいテイストは一緒の部分があっても、想いとか時代とか刻々と変わる状況とかが違う。そこで慎重に考えながら発信しがちになるのですが、その結果、ブランドとして出したい楽しい雰囲気が薄れているような気がしていました。
そんなときに思いついたのが、この夏トライしたストア内でのミニイベント「Sunday Market at UNBLEACHED」。ざっくり言うとタイでの買いつけアイテムをストアで見ていただくイベントです。

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タイの知人とは、カービングバッグの新作製作など、現在進行形でやりとりがあるのですが、その案件で話していたときに、「本当は職人さんに会って話したいなぁ」、「プーバッポンカリーを食べたいなぁ」などと、うっとりとタイに想いを馳せたのが始まり。
なかなか旅行も出張も行けない状態で1年以上。きっとみんな思いは一緒。
それなら旅行に行ってぶらぶらお土産を物色する気分を味わってもらうとか、ちょっとでもお客様と自分たち、そして海の向こうの知人たちを結ぶ、なにか楽しいことがあったら、そんな思いで「#タイに行きタイ」というサブタイトルとともに、このプロジェクトは始まったのでした。

バイイングしたものをストアにアップする、といういたってシンプルなイベントですが、ぼくらにとってはちょっとした冒険となりました。
goaの頃も、夏前になると必ずタイダイのスカートやワンピース、アクセサリーなんかも探しに行っていた国。それに前出のUNBLEACHEDのカービングバッグの職人さんもいる。すごくセンスがあり腕のいい人です。そう、こだわりのあるもの、好きなもの、タイならではのいいものもたくさんある国です。でも、その一方、ちゃんと選ばないと、日本人の目から見るとテキトーだなぁと思うものも多々ある。それは、大らかな国民性ゆえ、だと思うので決して悪口ではないのですが、やはり大切なお客様に商品を届ける側としては、実際に手にとらずにセレクトしなければならないことは、ずっと不安でした。
でもこのアイディアに、日本と同様の世界的な難局続きにちょっとダウン気味だったタイの仕事仲間たちも、次第にイキイキとしてくれたこともうれしくて。そこにはUNBLEACHEDが目指す、長く着られるとか、そういうことは関係なしで、旅行気分と夏らしさをお届けする、ということを目標にいろいろとアイテムを探し集めたのでした。

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ロックダウンで目当てのマーケットも軒並みクローズしていて、難しさもあったけれど、なんとか周りの協力を得て集めたタイダイのワンピースやら、かごバッグ、ウォーターパールのアクセサリーなど…。届いたものの中には、やっぱり展開できないようなものもあったものの、でもまぁ、好みのものが揃い、ワクワクドキドキ、ストアにアップして1ヶ月弱。少しはお客様にも楽しんでいただけたかなと今、ちょっと満足しています。
それに、このイベントをきっかけに思いがけなく扱いを頼まれることになったのがシルバージュエリー…。これがとてもうれしかった。
タイのハンドクラフト文化は、実に多国籍的です。いろんな国籍、人種が持ち込んだセンスや技術が、タイ人持ち前の手先の器用さでアレンジされ根づいたものが多々あるのですが、このインディアンジュエリー風のシルバージュエリーもそのひとつ。

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タイには世界中からシルバーや質のいい天然石が集まるマーケットがあって、それをつかって作るクリエーターが今も増えているようなのですが、このシルバージュエリーをつくった職人さんは、石を切ってモザイク状に嵌め込むという、昔ながらのしっかりした技術を持った人。そういう職人はもう数えるくらいしかいなくなってきているらしいのです。

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ブルーやグリーンのターコイズや、ブラックオニキスやサンゴ、アメジスト……。天然石を鮮やかに並べて、スターリングシルバー925もたっぷりとつかったジュエリーたち。
こういうちゃんとした仕事をしているものをみると、やっぱり実際に行って職人さんに会ってみたいなぁという衝動に駆られるけれど…。

日本もですが、タイも。日毎、ほんとうに大変な状況のようです。
最近はタイの反体制デモとか、過激なニュースを目にすることが増えていますが、彼ら、本当はものすごく、びっくりするほど大らかな人たちなのになぁと切なく感じています。

そもそもいろんな場面で感じるタイの人の大らかさ。悪い言葉で表現してしまうと、ルーズさとかテキトーさというのは、仕事をする上では困ることはあるのですが、彼らの気質はうらやましいなぁと思うこともあるんです。
はじめは、品物の納期の遅さなどについて突っ込むと、結局「タイだからしかたない」ということになって、それがナゾだったけれど、今はちょっとわかる。尊重できる。
タイ人の気質を一言で表現すると「サバイサバイ」と言葉になるんだそうです。それは「気持ちがよい。気楽に。心地よく」と言うニュアンスを持つ言葉らしいのですが、どうやらお金がすべてではないという考え。「自分が、家族が、サバイサバイであるのが幸せ」という国民性。心の豊かさが優先で、シャカリキに働くことを美徳とはしていないようなのです。
『昼寝をしながら、爪の間に挟まった種をポーンと投げれば、勝手に米になり3度もできる(三毛作)。その辺を歩けばバナナが自然となっていて、食べることには困らない』
タイにはそんな話もあるくらいで、のんびりと人生を楽しんでいる人たちが多い国。
その人たちが暴動を起こすんだから、よっぽどのことなんだ、と思うばかり…。

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終わりを決めずにはじめたUNBLEACHEDのタイイベントですが、おかげさまで洋服類の在庫はほぼなくなってきており、イベント自体はなんとなくフェードアウト、みたいな感じで、残っている小物なども好きなものばかりなので、ずるずると置いておこうかな、と思っています。

そんなわけで、8月16日(月)までは、ちょっとお祭り気分を残しつつ、「バッグやアクセサリーの小物10%off」。
リーズナブルなかごバッグやアクセサリー。それに自慢のシルバージュエリーも10%オフですので、ぜひ遊びにいらしてください!

https://unbleached.net/?category_id=5ce292cbadb2a11e8f114d61

サバイサバイ!






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