見出し画像

「セックスワークより福祉を重視しろ」 というご尤もな意見こそが現実と向き合おうともしない机上の空論である

【定期購読マガジンについて】
[内容] 元芸能記者、元AV監督などなど流浪の人生を送るライター荒井禎雄が、主に実体験を元に様々なジャンルの記事を書いています。
[特に高評価された時事ネタ]  表現規制問題 ・フェミニズム問題・セックスワーカー問題・ネットウヨク問題など
[フィールドワーク] 地域批評・商店街批評・グルメ
※主に東京23区の下町や商店街を中心に、その街の住みやすさや特色などについて解説します。
[料金]  月額500円(継続購入になりますので、購読を中止する場合はお手数ですが解除手続きをお願いいたします)
[更新頻度] 2018年11月の開設以来、毎月約20本の記事を掲載しています。 マガジン購入者限定のネット配信番組やイベントなども思案中ですので、ぜひ応援&ご購入よろしくお願いいたします。
[ご購入はこちらから]
https://note.com/oharan/m/me7f4e089bacd

「要は女性をセックスワークに誘導している!」 だそうです

実は「直接会った事がないのに」なぜか何だかんだ長いご縁があり、今回の参院選で私が全力で推している要友紀子氏に対して、こんな言葉をぶつける人間が目につく。

「貧困女性をセックスワークに誘導するな!福祉へ繋げ!」

一見するとご尤もな意見のようにも感じるかもしれないが、実はこれこそ要友紀子が何を言っているのかを理解せず、また貧困女性の現実を知ろうともしないアホの戯言、机上の空論である。


たとえば、この記事の冒頭の要友紀子の言葉を読んでみて欲しい。

私は常に「当事者の政治参加」と「当事者の命と健康をどう守るか」という話をしてきました。「セックスワークがある社会」に対する評価は一切していません。その土俵に乗るつもりもありません。

むしろセックスワークの是非論を焦点化することで、置き去りにされる人命と人権があるのが問題だと考えています。実際に、誰がどんな問題で困っているのかを見る必要があるというだけです。実際に性産業という市場があり、そこで働いている人たちがいるので、その人たちの人命と人権は守られなければいけないですよね。

結論から先に申し上げるが、女性が抱える貧困や、活躍機会の無さなどの社会問題と真摯に向き合えば、嫌でも要友紀子のような結論に至るはず。

それがどうして要友紀子が偽物に見えるのかと言えば、それは要をヒステリックに否定している人間の方に問題がある。たとえばフェミでもリベラルでもなく、単なるミサンドリー(男性嫌悪)であったりとか。

セックスワーク従事者や、男性に理解のある発言をした女性タレントなどを、「名誉男性」なんてグロテスクな言葉で罵倒するヤカラがまさにそれだ。

そういうヤツは自分の抱えた嫌悪感を正当化するために、さも自分がジェンダー問題の最先端にいるかのように振る舞いたがるが、かえって女性の選択肢を削ったり、意にそぐわぬ女性に対して苛烈な攻撃を仕掛けたりする。

そんなどす黒い感情が根底にある人間と、常に最前線に立って「社会的弱者の労働問題」としてセックスワーカーが抱える生き難さを見て来た要友紀子とでは、意見が合うはずもない。

私の基準で言えば、いま現在フェミを自称している連中が嫌悪し、事あるごとに攻撃対象にする人物こそ、実は生粋のフェミニストなのではないかと感じてしまう。

例えばピルの市販薬化を求めて運動を続けているピルとの付き合い方のルリコさんや多摩湖さん。

またマ○コの自由化を叫び続けるアーティストのろくでなし子さん。

彼女達こそ女性のための運動を長年続けているフェミニストだと思うのだが、なぜか自称フェミからはゴキブリかのように嫌われており、名誉男性呼ばわりされた事も一度や二度ではないはず。

要友紀子というひとも、こうした「なぜか偽物扱いされる本物」 のひとりである。

ようは、いま現在の主流となってしまったフェミを名乗るヤツらが揃いも揃って偽物だからこそ、こうした「本来の正道を行くひとびと」の方が偽物とされてしまうという話なのだ。


「セックスワークの是非は論じない」要友紀子の正しさ

先ほど紹介した記事を再び読んでみて欲しい。

この記事の見出しに「セックスワークの是非は論じない」とあるが、これこそが要友紀子がいかに現実と向き合って来たか、逆を返せばそれに反対する者達がいかに現実を見ていないかの証明である。

要友紀子のこれまでの活動に対して

(1)セックスワークへ女を誘導したいだけだ
(2)貧困女性は福祉へ繋ぐべきだ
(3)男性が女を金で買う文化を守りたいだけだ

などと一生懸命に落選運動している連中は、「要憎さ」で大事な一点を見逃してしまっている。それは「今現在、この瞬間にどうするか」という "時間の問題" である。

「貧困女性をセックスワークではなく福祉に繋ぐ」という考え方は正しい。また不用意にセックスワークの業界に女性を放り込むべきでもない。
これらを個別で見れば別に間違った話はしていないのだが、問題はそこに 「時間の概念がないこと」 である。

上の記事で要は「セックスワークの是非論を焦点化することで、置き去りにされる人命と人権がある」と述べているが、外野が「セックスワーク是か非か」などとツバを飛ばし合っているこの瞬間も、貧困に苦しんでいる女性がそこに存在している。

そうした女性に必要なのは、セックスワークが善なのか悪なのかの答えではなく、とりあえず今を生き抜くだけの金だ。福祉だなんだと理想論を言うのは御勝手なのだが、ではそういうお前らは今この瞬間にどんな救いをもたらせるのか。

セックスワーカーに限った話ではないが、また男女の区別すら必要ないが、貧困にあえぐ人間にとって、ツベコベ気持ちよさそうに能書きを垂れているヤツらなど何の価値もない。それよりはどんなヨゴレ仕事だろうと、当日取っ払いで金をくれるグレー業者などの方がよほど有り難い。

そのような手段であっても、まずは自活をし、貯蓄をし、貧困の苦しさから脱却する、それが本当の意味での理想形である。

反セックスワーク派がマスターベーションにふけりつつ口にするような「清く正しい生き方」や「手厚い社会福祉」を構築するより先に、まずは今日のお米を買う金をよこせという話でしかない。

逆襲のシャアのシャアとアムロのやり取りではないけれども、「今すぐ全貧困女性に必要なだけの金を授けてみろ」と言いたい。

要が昔から言っているのもまさにこういう話で、「今目の前で困っている女性がいるのに、セックスワーク是か非かから話をしている暇があるのか」ということなのだ。

すでにのっぴきならない状況にハマってしまっている女性がいるのだから、優先して考えるべきは「どうすればより安全に、確実に、お金を稼げる状況にしてあげられるのだろう」という一点である。

そもそも社会福祉といったって、生活保護を水際作戦でハネられ、他の手段が全くなくなり、やっとの事で風俗業界で生き延びる事が出来たなんて女性も山ほどいる。

そんな人に対してよくも「社会福祉へ繋げ」などと言えたもんだ。じゃあお前が全ての「それを望むセックスワーク女性」について回って、責任もって生活保護を受給させてみろ。そういう活動をせめて10年も続けてから、はじめて要友紀子に文句を言え。何もせず机上の空論を垂れ流すだけの人間が、偉そうに貧困や労働問題を語るな。

そんなくだらない連中と要友紀子とでは、これまでに「実際に救って来た人間の数」が違いすぎるのだ。

アンチ要派達がムキになって落選運動をすればするほど、このように要友紀子のこれまでの功績や、ウソのない言葉が輝くのである。
彼女のこれまでの実績は、言葉遊びや重箱のすみ突きでどうこう出来るほど軽いものではない。


※ 本文ここまで
以下はテンプレがあるだけなので、お布施してくださる方のみ有料マガジンをご購入ください。
https://note.com/oharan/m/me7f4e089bacd
ちなみに、有料マガジン(500円/月)も記事単品も同価格ですので、マガジンのご購入をオススメしております。

ここから先は

689字

¥ 500

皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。