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未踏の地・平井を探検した時にたまたま見つけたラーメン屋さんが逸材だった件(心の味製麺/平井/ラーメン)

総武線の亀戸駅と新小岩駅の中間という微妙な立地の平井駅。私がこの駅について知っていることは、痛風鍋で有名な豊田屋があることくらい。
だがしかし、その豊田屋も行こう行こうと思いながら結局未訪のままで、建て直しのために長期休業になってしまった。

という事は、もう私にとって平井ボキャブラリーはゼロなのである。

私が平井を訪れる気になれない理由は色々とあるのだが、最たるものは「地形のやばさ」だ。Googleマップでも見て貰えれば分かると思うが、この駅の周辺は川で囲まれており、東に荒川、西と北を旧中川に取り囲まれるという中々の「詰んでる感」。

いま住んでいる両国もよその事は言えないけれど、それでも平井に比べたらまだ道は碁盤の目だし、なんとな~く分かりやすい。
ところが平井ときたら、川の近くの街の要素をこれでもかと凝縮したかのようで、一度住宅地にでも紛れ込もうものなら、もう道がどっちを向いているか分からなくなって、天然物の方向音痴であるオレ様涙目。

一本道の商店街のような、分かりやすい通りも殆どないし、怖くてハンパな覚悟では立ち入れないのである。

そんな前置きはともかく、ある日なぜか急に「平井開拓しよう」と思い立ち、総武線の平井駅で下りて周辺を探検して回ってみた。
すると、意外な場所に意外なほど立派な神社があったり、色々と面白い物件を見付け、なんやかんや充実したお散歩となった。

ランチタイムを過ぎたので、そろそろお散歩を切り上げて晩飯の買い物でもして帰るかなと駅へ向かったところ、たまたま蔵前橋通り沿いに繁盛してそうなラーメン屋を発見した。

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新しそうなお店だけれども、店内にはそれなりに客がいたので、「これは悪いくないのでは!?」と反射的に入店。

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んが、店内をよく見てみると、ここは松戸のとみ田のプロデュース店らしい。とみ田ってのは大勝軒の孫弟子にあたり、つけ麺が余裕で1,000円を超えるなど高級路線をひた走っており、コンビニのカップラーメン化などにも手を出している超有名店である。

個人的にとみ田のようなこってり濃厚な魚介豚骨系の味は食傷気味なので、この時点で「間違えたんで帰ります」と言いかけたのだが、この店にはあっさりタイプのつけ麺もあるという。

「じゃあそっちは大勝軒系のもりそばタイプなのかしら?」と頼んでみると……

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