[埼玉日帰り旅行] お盆に墓参りするのがクソほど嫌なのでGW中に済ませる旅 「海なし県にも海はあった!編」
我が家のお墓は埼玉と神奈川の2箇所にあるのだが、埼玉の方は「日本屈指の灼熱地獄」として有名な熊谷エリアであり、神奈川の方は遮蔽物の少ない山の上。どちらもお盆の時期に行こうとすると暑くて苦しくて吐きそうになるし、自然が豊かなもんで全身が虫に食われて二重苦三重苦……。
なんというか子孫に優しくない。
という訳で、そんな苦行になるくらいなら、まだ辛うじて気候の良いGW中に済ませてしまおうじゃないかと思い至った。
もうな、昔と今とじゃ日本の気候は別物なのよ。後の世を生きる人間の都合で、墓参りのタイミングなんか変えて行くべきだと思うのよ。慣習・風習より子孫の身の安全を第一に考えろと言いたい。
さて、そんな訳で今回は私の母方のお墓のある、埼玉県行田市を訪ねたのだが、前にもどこかで言ったが私の中に流れている血は3/4が行田人のものである。
母方は祖父母共に土着の行田人。加えて、偶然にも父方の祖母まで行田人であり、私はたまたま板橋区で生まれたから東京都民を名乗っているだけで、DNA的にはほぼ行田人。
ところがねえ、この私のルーツとも言える行田ってのが東京から行こうとすると厄介な場所にあってねえ。足立区方面から東北自動車道を進んで加須辺りで降りるか、練馬区方面から関越に乗って東松山で降りるかの二択。一応17号線がかすめているんだけれども、下道で延々走り続けるのはメチャメチャ時間がかかる。そもそもお前は埼玉なのか群馬なのか栃木なのかという超絶微妙な立地。
どのみち高速道路だけでは辿り着けない場所なので、下道に降りてからの時間も考えて道程を組まないと、ちょっとでも渋滞にハマったら1日の予定が全部狂うという、実に厄介な場所なのである。
近いようで全然近くないんだよなあ。
そんな東京から行こうとすると地味に時間のかかる場所である行田を目指すため、我々はまず昼食をどこで食べるかから決める事にした。本当なら行田に近付けるだけ近付いてから食べたかったので、道さえ空いていれば東松山辺りまで行ってしまいたかったのだが、あいにく所沢から20km以上の渋滞という嫌な情報が目に飛び込んで来たため、慌てて高速を降りて下道に。
仕方ないのでそのまま北東に進んで17号を走ることにしたのだが、時間を見ると11時とお昼ご飯どき。そして車内には退屈でごね倒す息子……。
よし分かった、まだ上尾なので行田まで全然遠いけど、この辺で昼飯を食べて心をリフレッシュしよう。
関越から17号にルートを変える通り道にあった『そうま水産』さん。ここは毎日沼津港から魚を買い付けているそうで、「海なし県にも海が!」とあちこちで取り上げられている有名店である。
人気店だけあって、まだ11時半くらいだったのだが、すでに5組ほど先客が。開店(11時)からそんなに時間が経ってないのにすごいなあ。
もう少し待つかと思いきや、キャンセルが出てすぐに席へ案内して貰えた。席につくなりメニューチェックをしたのだが、店の看板メニューはこの1,190円の刺盛りらしい。本当に写真通りの物が来るか疑わしいが、これに近い物が食べられて1,190円だというなら、破格と言っていい。
他にも夫婦やカップルの場合はこのようなシェア用のセットもあり、ご飯とあら汁が食べ放題な事を考えたらかなりリーズナブル。
ただ、初見だとどれくらいの量が出て来るのか分からないので、いきなりこれを頼むのは不安かなあ。
他にも居酒屋づかいが出来たり、刺盛りに負けじともりもりの海鮮丼もあったりと、思ったより選択肢が多くて悩む。ネタやご飯が2~3倍まで増やせてあら汁飲み放題の『悪魔の漁師丼』ってのが超気になる……。2,000円でネタ3倍+ご飯特盛かあ。刺し身が美味しいなら頼んでみてもいいなあ(初見では怖い)。
またちょっといいなと思ったのが、赤ちゃん用のお食い初めセットがあるの! 4,900円~とお高いけど、鯛の尾頭付きがゼッタイだから、そりゃこういう値段になるわな。
家で用意してお食い初めをするとなると無理ゲーなので、これは有り難いと思うぞ。もっと早く知ってたら、息子のお食い初めはここで済ませてしまいたかった。
皆様からの金銭サポートがあると、子育てに追われる哀れなオッサンの生活がいくらか楽になると思わせておいて、息子の玩具やお菓子や遊園地代で殆ど溶けます。