見出し画像

Windows Vistaからの景色

podcastを始めました。

幼いころからの夢の一つだった「ラジオのDJ」が、こんなに簡単に叶う時代になったなんて、世の中の変化も捨てたものではありません。

のっけから自己紹介もなし、これから固有名詞をバンバン出していきながらより身内っぽくしていこうと思っています。最近、開かれたものに対する興味が薄れてきました。

「誰がわかんねん」的な精神を大切にやっていくつもりです。

自分で作ってみてわかったのですが、本当に誰でも簡単に、無料で始められます。特殊な機材も全く必要ありません。今や、直接会う必要もない。

以前までならば居酒屋でやっていた会話を、その場にいない全然関係ない人にまで聴かせることができるという優れものです。完全に、自分のためにやっています。

私自身は、この対話で何か自分を成長させようとは全く思っていないし、聞いている人に何らかの示唆を与えようとも思っていません。むしろそれから逃れたい2人がただ与太話をしている、ので、聴いてほしいのは(聴かなくてもいいんですが)そういう人達です。

むしろ、参加してほしいと思っています。ただ話したいだけです。「なんかしんどいなー生活」みたいな人も、特に何があるわけでもない人も、すべて即答できますので連絡ください。


上記のようなコンセプトで始めたものの、podcastということで、最低限テーマソング?というかジングル?っていうんですかね、そういうのが欲しくて自分が作った曲をフォルダからあさっていました。

1つ、心当たりがありました。昔アプリを使って初めて作曲したdemoというかオケみたいなやつがいいんじゃないかと思いました。

できた時、どこかで聴いたことがあるような曲だなーとは思ったものの、割と素直に何も考えず自分の好きな感じを曲にしていたので、何も考えずにツイッターに投稿していたはずだと、自分のアカウントの「メディア」を遡ってみました。

普通のツイートは多すぎて、途中でロードできなくなるんですが、「メディア」はツイートが絞られているので私がツイッターを始めた7年前にまで戻ることができました。が、その音源は見つけられませんでした(結局アンインストールしていたdropboxの中にありました)。

音源を見つけられなかった代わりに、その当時、大学時代の自分のツイートや他人へのリプライが目に入り、誰も見ていないのにたちまち体温が上がるのがわかりました。恐らく顔も紅潮していたでしょう。よくある話ですよね。

noteは今2年目ですが、一昔前で言うところの「ブログ」を私が始めたのは、小学5年生です。仲の良かった幼馴染たちがみんなやっていたからです。これはあるあるなんでしょうか。父親も、「PCに慣れておくことは重要だ」と、らしくもなくそんなことを言ってブログ開設に協力的でした。これは非常に、私の父親らしからぬ振る舞いです。そういえば、『メイプルストーリー』をフリーズせずにプレイできるように、重すぎる我が家の『Windows XP』を、当時最新だったあの『Vista』に買い替えてくれました(残念ながら互換性がなく、メイプルストーリーができなくなるという皮肉な結末)。今思えば、このエピソードは父の異常事態です。何だったんだあれは。

話を戻すと、故に私は、大体2,3年以上前の自分が綴る文章の、端的に言えばその”醜さ”に不快な思いをするという体験を10年以上前からしてきました。中学時代の、最早デジタルタトゥーであるそのブログの記事をすべて消し、上書きするように同じブログで綴った大学時代の文章も、こんなツイート群を見てしまった今では、再訪が憚られます。また消すかもしれない。


少し言葉が強くなりますが、面白くないなと思ってしまう人がいます。話しているとしんどいなと思ってしまう人がいます。生理的に受け付けない話し方をしている気がする人がいます。お前が何をわかって人のことをそんな風に思えるんだと、さすがにそんなことはわかっていて、それでも少しそういうことを思ってしまう時がある。気持ちの良い話ではありませんが。

そうです。まさにその人が、その口調が、私の、2年前のツイート群に散見されました。私が嫌悪感を示したのは、紛れもなく、他人の中に潜む自分に対してでした。


以前の自分に対してそういう風に思うのが、健全であるとも思えなくなってきたような気がします。それは、必ずしも現在の自分の精神的な向上を意味しない、かもしれない。また私は、他人を通して自分ばかりを見ている。一体私は、これまでの人生で、一度でも、他人を他人として見つめたことがあるのか、考えるだけでぞっとするのです。


・・・ただ、あの日、Windows Vistaでメイプルストーリーがプレイできないと分かった時、確か私は、少し泣いて、それからすぐ、そんなことはどうでもよくなり、メイプルストーリーのことはすっかり忘れてしまいました。

その後、将棋に熱中することになります。

あざます