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デンマークの教育っておもしろい。

デンマークには、
フォルケホイスコーレという国民学校がある。
 ※フォルケホイスコーレ
 デンマーク流民主主義の基盤を作る国民学校。17歳以上であれば誰でも入学できる。大学進学前に本当にやりたいことを探したい人、興味や趣味が分からない人などが納得できるまで学べる学校。人生のどんな場面においても自分を見つけ出すために人々が向かう場所。

そもそも“教育”という言葉の代わりに
oplysnig(オプリュスニング)→灯りをともす 
という言葉があるようだ。

一人一人のハートに灯りがともると、
その灯りは目の前にいる人のハートを照らす。
そして互いに照らし合い、影響を受け合いながら
ともに成長する。
やがて、人は魂の仕事に目覚める。
それこそが教育だと。

“ハートに灯りをともす”とは、
感情を掘り起こすことが大切だとされていて
実際に学校では、詩を読んだり書いたり
歌を歌ったり踊りを踊ったりするそう。
テストや試験をして
成績の良し悪しで人を評価することは決してしない。

デンマークは、
ついグッと惹かれるような概念的な言葉だったり
クリエイティブなデザインが多い気がする。
もしかしたら
その背景にoplysnigがあるのかもしれない、なんて思った。


そのoplysnigの考え方は、
自分の生まれた国を愛する気持ち(愛国心)にも繋がり、
いつのまにか人々の心の内側にともった灯りが
国の灯りとなって、今デンマークという国をともしている。

そこで語られていたことは、
『人間というものの本質は善である。
人間は幸せに生きること、よく生きることができる。
そして、それを学ぶために生まれてきた。
幸せに生きるための学びこそが教育。』
と。

そういった教育が小さい頃からこどもたちに根付いていて、
子供たちは皆、何のために生まれてきたのかを分かっているそう。

当たり前のようで、私はすっかり忘れていた。
どれだけの人が忘れているのだろう…

デンマークは九州くらいの広さで兵庫県ほどの人口。
日本とは規模がそもそも違う。でも
幸せになるために、デンマークのような国を目指そう!
という大きな話ではなく
そのヒントをどう捉えるか、どう生かすのか
そこを考えてみたい。自分という小さな世界から始めてみたらいい。

そこからなんとなく、同じ気持ちの人たちが集まってきて、
気づけばぬくもりが生まれていて、
いろんな人のハートの灯りで照らし合う。

すごくあったかそう。

自分にフォーカスする。
その先がどうなるかは、出会っていく環境が教えてくれる。

ちょっとあったかい気持ちになった。
でもスタバが寒いので、今日はここまで。

【参考文献】
クリスチャニア 自由の国に生きるデンマークの奇跡
清水香那・文 稲岡亜里子・写真

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