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お墓の絵は場所によって違うはず

お墓の絵をみて

私の住む地域のお墓は何か違う

私が住む福岡県のとある地域のお墓の形と、テレビドラマ等で見る「お墓参り」のお墓とでは形が全然違う というか、大きさが全然違う 色々な付属品が多い

普通一般では「お墓の絵を書いて~」と人に言うとおそらく

お墓の絵を書いてというと書く絵


この様な絵を書くと思う というか、この様な絵以外見たことない。
だが、実際のところ私の住む地域のお墓の絵を書くとこんな感じになる

住む地域のお墓を絵にするとこんな感じ

これは墓石の本体部分のみで、土台部分まで書いてしまうと大変な事になる。正直、絵を書くだけでも大変。でも、実際に書いてみた。


お墓の全体像


絵を書くキャンパスが足りずスマートな形になってしまったが、本物はこれより横幅が大きい。昭和年代のお墓だと横幅2~3m 奥行が2.5m~4mあり 高さは大きいものだと4m近い高さになる。
だが、テレビドラマで見るお墓は、見上げてお参りする大きさでは無く、屈んでお参りするような作りになっている。

この違いはなんだろう?

私が墓石の仕事をしてきた中で感じた事としては、私の住む地域のお墓が大きいのは、この地域が石の産地だったからだろう。知る限り、石切場とされていた山が複数個所あり、戦国時代から採掘されている記録もある。豊富な石があり、加工しやすい御影石であった事から大きなお墓の文化になったのではないか?と考えている。

文化の違いで大きいお墓

石切場の有無ではなく、文化として大きいお墓が長崎にありました
仕事で長崎でお墓を建てさせてもらったことがあり、墓石本体の大きさは幅2m奥行2.5の大きさだったが、墓石の外周を御影石製の欄干で囲ったのだが、大きさが幅6m 奥行8mの巨大墓石になりました。
施主さんに大きいお墓の理由を聞くと「お盆に一族でここで集まって食事する為」との答えだった。
また、お墓に提灯をぶら下げるとの事で、墓地の四隅に提灯を掛ける竹の棒を立てる穴を設けたり、日よけ用のブルーシートを張る為の支柱を取り付けたりもした。
お盆では花火をするとも言っていたので、おそらく中国文化の影響なのか?「九州」というエリアでも大きな文化の違いを感じました。

環境の違いでお墓の違い

鹿児島では環境の違いでお墓の違いがありました。
鹿児島の桜島の近辺では火山灰が降る為にお墓に火山灰が積もるそうです。
その為にお墓を覆うように屋根がついたお墓があります。
カーポートのような屋根もあれば、お家のような作りもあり。
御先祖様が火山灰に覆われないように苦心した結果「お墓に屋根をつけよう!」と考えた人は凄いですね。
あと、火山灰はやや酸性の傾向があるので、御影石にとっては変色や磨き艶の劣化の原因にもなります。
屋根をつけるのは正解かもしれませんね。

九州だけでこの違い

正直な所、大分県でも違うし、佐賀県も熊本県も宮崎県も違います。
なんなら市町村レベルでも違いがありますし、時代によっての流行り廃りもあります。
その辺は今後も少しずつお話が出来たらと思っています。

初めての記事なので乱文な気もしますが、今後も頑張っていけるように、応援よろしくお願い致します。

おはか屋さん より


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