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最強のチームをつくる方法 ダニエル・コイルさん著 読書レポート

1.概要

優れたチームは何しているのか?ということが書いてある。本書では組織=理論で表しているもの。組織図や事業部、などのこと。チームは相互依存関係にある近しい人々のまとまりとそれぞれ定義されている。インターネットによりフェーズ毎の「組織」の形はコモディティ化しており、優れた構造やシステムは比較的容易に知ることができる。ゆえに組織図で勝つ、というのは難しくなってきた。だからこそチーム力を高めることが重要としている。チーム=人。やりようによっては人のモチベーションは5倍10倍になることもある。機械の生産性や投下できる資金が5倍10倍になるケースはほとんどない。

2.強いチームには「安全な環境」「弱さの開示」「共通の目標」がある

指標:これらがあるチームの特徴は、コミュニケーションが闊達で特定の誰かではなくみんなよくしゃべる。ハイタッチやありがとうが溢れる。簡単だけどなかなかそうはいかない。世の中に強いチーム(この3つを持っている)はあまりない。チームの文化をつくるというのは大変なこと。

そもそも調和や礼節が大事だった時代でなくなっている(大事なことには変わりない)競争社会はいかに自分を大きく見せるか、他者より優れているか発していないといけない。そんな環境で弱さを見せるとか誰かを気遣うとかそもそもしづらくなってきている。そういう人を見かけたらある意味時代のせいにしようと思う。彼らが別に悪いわけではない。これも人類の進化であり悪ではない。ただ、現代は少々バランスが悪い。優れたチームにはこういう人がおらず「小さな自分」でOK。弱さを見せて、補完しあい感謝しあう。

安全にするために・・感謝、賞賛、感謝、質問、笑顔、ハイタッチ、こういうことを意識的に増やす

弱さを見せるために・・ほかにアイディアはないだろうか?してほしいことはない?誰か知ってる人いない?という問いかけ。弱さは伝播する(いい意味)チームメンバーがこれできると補完関係ができる。

共通の目標を持つ意味は・・いろんなことが起こった時によりどころになるものがあれば耐えられるし、なければつぶれる。共通の目標を自分たちが納得できるものとして作り、ずっと言い続ける。できてないなら修正する。

まとめ そもそもなんでチーム?

事業にかかわるすべての人が完璧超人であればチームはいらない。完璧じゃないから補完する。それがチーム。補完関係ということは全員が同じ強さじゃなくていい。むしろ違いは重宝されるべき。実態はそうじゃないことのほうが多い。会社のカルチャーに添っている人は重宝され、添えない(添わない)とそれなりになる。これはすごく違和感があるが、ある程度事実な気がする。ただし添えない人も、自身の考えが穿っていないか?という自問は必要で、自分のほうが優れていると思うなら、自分のやり方をとことん磨き、課せられている共通の目標(売上指標など)を達成することが必要だと思う。

心理的安全、弱さの開示、共通の目標、それぞれを実現するためにはみんなが必要だが旗振りもやっぱり必要で、そういう人が重宝される世界はとても素晴らしいような気がする。

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