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エスノグラフィは観察者にも何かを求める

X Design Academy 2022/09/08 #02 エスノグラフィ/行動観察

この度X Design Academy のビギナーコースを受講することにしたのですが、
リフレクションとして、その振り返りを印象に残った順で書いていくことにします。

エスノグラフィは観察者のマインドを醸成する

自分が今まで仮説検証のためのインタビュー手法と思っていたのは、いわゆる後日談としてのインタビュー(回顧法インタビューを行っている)で得られた質の悪い情報をありがたがっていただけだったことがわかった…
エスノグラフィを通じて潜在的なニーズや暗黙知的価値観といったプロコトルデータを掴み取ることの大切さ…今まではリサーチを学術的なアプローチで行った経験がなく、このようなリサーチ手法を全体から捉える事ができた点で、今回の講義でやっとUX理解への第一歩を歩み出せた、ような気がした…

普段、自身の分野で語られるUXリサーチは、狭義のデザインにおける課題を解決するためのものであり、エスノグラフィのように一次情報を得るためにコストや期間を掛けるような参与観察は求められておらず、今回の学びを自身の価値提供活動に転化するのはなかなか難しいというのが大きな印象。
ただ、エスノグラフィにおいて一番大切なのはそのマインド、対象に対しての共感と感情移入、オープンなマインドを持って対象にあたる…
そしてすべてを受け入れて自分ごと化する、それは、エスノグラフィをするしない関わりなく大切にするべき意識であることを学んだ。

プラットフォームビジネスの分析

ワークとして、PDUピラミッドとビジネスモデルカンバスを用いたプラットフォームビジネスの分析を行ったのですが、ここで自分が取り上げたのはUdemyというサービス。
凡例にも取り上げられるぐらいのメジャーなサービスだったので、他のメンバーへ新しい観点として持ち寄るためには、ちょっと思慮が足りなかった…とあとになって気づいた…
事前にワークのドキュメントをもらっていたにもかかわらず、課題の予習もしっかりしないとな…もったいないことをしたと反省。

インフラ提供者 ≠ プラットフォーマー

他のチームの発表を聞いていて思ったのは、「インフラ提供者は必ずしもプラットフォーマーになる必要は無い」ということ。
それは、ビジネスモデルの失敗云々という意味ではなく、自分たちのサービスを流通させるために、必ずしもプラットフォーム化する必要がないという観点。ビジネスをプラットフォーム化することで得られる付加価値とそれに掛かるコストの比較。割に合わなければ、クローズ化することで得られる価値の方がはるかに大きいこともあると思う。

プラットフォームは強者のビジネスか?

自分が思うプラットフォームビジネスは、世界に広がる石ころを集めて宝石にするようなイメージ。もちろん、石ころを磨くのは自分達がするわけではなく、世界中のデベロッパーが行う。
プラットフォーマーはデベロッパーをモチベートするために、どんなバリューを提案するのか?それがなければデベロッパーが参加する動機は薄く、プラットフォーマー同士でデベロッパーを奪い合うといったことにもなる、自身に強みがない故に参入障壁が高くなく、常に外部環境の驚異にさらされているようなプラットフォーマーにとっては必ずしも強者のビジネスでは無いのだろうと思う。

その他、復習しておきたいキーワード

  • トライアンギュレーション

  • プロコトルデータ

  • ビジネスリサーチ・ユーザーリサーチ

  • オブザベーション

  • シャドーイング

  • プロコトル分析

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