【読書メモ】9/19『本は読めないものだから心配するな』

タイトル買いした本
読み始めたけど文章があまりにも詩的すぎて受けつけないかも。

言い換え表現や文章そのもののくどさ

光が透明な水滴をよこぎるにはそれなりの時間がかかること、おなじようにガラスを通過するにも一定の時を要するのだということ、こうした通過をうつす写真はすでに「歴史」を刻むこと…あるいはガラスとは水滴とおなじようにじつは流体なのだということ

p.44

読んでいてぞわぞわしてきた…

p.56
引用するの面倒だからしないけど、いったいなんの話?という前置きの文章が半ページくらい続いて、ようやくヨーロッパの文明や社会の研究者の話だと判明する。

読んでいるうちにみるみるワーキングメモリがいっぱいになっていく文章。疲れる。
はたして私が情趣を解さないだけなのだろうか。

個人的にはシンプルであること、不要なものを削ぎ落とした簡潔さが好きだし、そこに美があるのではないかと思っている。

詩的な言い換えの連続は不要なことばを並べているだけで美しくない。読んでいて疲れてしまう。これが音楽性の違いというやつなのであろう。

もっとも、読んでいて疲れない、美しいと感じる文章の流れ、言い換え表現も今まで触れてきたことはあって、それらとの違いはいったいなんなんでしょう。それが感性と片づけてしまってもいいけど、言語化したい思いもある。

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