_これが言いたかった___スッキリする辞典

『感情ことば選び辞典』を使ってみて…

買って良かったオススメの辞典レビューを書きます。

本の感想はよく書いているけれど、辞典のレビューは初めて書くので、拙い部分があったらごめんなさい。

一週間前に買ったのはコチラ。



【買おうと思ったキッカケ】

私は文章を書くお仕事をしていながら、語彙力や表現力が非常に乏しいのです。特に、「嬉しい」、「悲しい」、「腹立つ」、「楽しい」などの感情を細かく表現するのが苦手。だから、この辞典に助けてもらおうと思い購入しました。630円(税抜き)と、手頃な値段なのも嬉しいです。


【新書サイズで、かさばらない】

帯に書かれている文言通り、「薄い、軽い、小さい、でも有能」です!本のサイズは新書と同じ。ページ数は索引を含めて180ページ。

カフェや図書館で作業する時に持って行くのですが、カバンに入れてもかさばりません。そして重くないのが嬉しい。

家では、てにをは辞典と併用して使っています(これもレビューしないとな…)。てにをは辞典は、分厚くて重たいので、持ち運びは困難。

(辞典特有の匂いが好きです。よく嗅いでウットリしています。外でもうっかり、やってしまいそうだから危ない、危ない。)


【この辞典の使い方】

この辞典は感情キーワード(目次)、キーワード別単語、索引があります。

自分の中で、しっくり来る言葉が見つからないため、感情キーワードから「嬉しい」などの他の言い方を探すことが多いです。

「嬉しい」でも、例えば「有頂天」などのピンポイントの単語があるけど、その単語の意味を知りたい時には、私はキーワード別単語から検索。

小説を読んでいて、分からない単語が出てきたら索引で調べています。


【この辞典を使って気がついたこと】

・細かな感情の違いを学ぶ

私は、細かな感情の違いを知らなかったです。例えば、「嬉しい」だけでも、この辞典には29もの表現があります。自分の「嬉しい」は、どれに当てはまるのかを探して、知らない表現を知っていくのが楽しいです。

あと、私は何かしら「切ない」を使いがちだったんです。だけど、この辞典には「切ない」という表現がありません。

よく考えると「切ない」というのは、「寂しい」、「悲しい」、「胸が痛む」などにも割り振られます。

この辞典を使って、そういう細かな自分の感情を「切ない」のひとまとめにせず、他の言い換えを考えるキッカケになっています。

・単語をヒントにして自然な文章を作る

辞典に載っている単語をそのまま使うと、自分の書いた文章のバランスが不自然になることがあります。文字通り、借り物の言葉になって、その単語だけ浮いちゃいます。

だから、自分の文章とのバランスを考えながら、単語そのものを使うのではなく、その単語の意味などを「ヒント」にして、自分の言葉で表現できないかなと考えます。


【この辞典の好きなところ】

オノマトペ、やわらかい表現(普段使う親しみのある言葉)、カタカナ(英語)、関連ワードも載っているところが好き。それを参考やヒントにして、文章を書いています。


【惜しいなと思うところ】

・惜しいところに入るのかは微妙ですが、索引の文字が小さくて探しにくいです…
・辞典が薄いため、もっと細かくたくさんの表現方法を知りたい人には物足りないかも。(私は満足しています!)


【一週間使ってみて…】

語彙力があがったのかは分かりません。でも、この辞典を読むだけ、そのまま使うだけでは、語彙力はあがらないと思いました。自分の感情が、どんな言葉に当てはまるのかを落とし込まないといけない気がします。

「辞書なんて、大人になったら、無縁やろな!」と思っていた、学生時代の自分を殴り飛ばしたい。ちゃんと勉強してこなかったツケが、今やってきて、語彙力が乏しいのです。なので、この辞典は私の助けになっています。

特に、小説を書く人には使える表現がいっぱい載っているので、良い相棒となってくれそうです。他にも色んなシリーズが出ているので、自分の悩みに合った辞典をチェックしてみて下さいね。


この記事が参加している募集

サポートありがとうございます。