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『This Is Us』シーズン2 第9話 レビュー

子供に助けが必要な時、こんな事を言って、してあげられるお母さんになりたい。

これはズルいな〜(良い意味で)。

登場人物①

登場人物②

分かりやすい時系列表はコチラ

冒頭

赤ちゃん時代のビッグスリー。ケヴィンの次に、歩き始めたのはケイトでした。天使のような笑顔が愛くるしい。


【過去】ケイトの情熱

ケヴィンとランダルが高校卒業後の進路を決めている中、ケイトは何も言わないために心配するレベッカ。進路の話をされて、ケイトはウンザリした顔を見せます。

ケイトの部屋で、たまたま音楽大学の願書とテープを見つけるレベッカ。テープを聞くと、ケイトの歌声が流れてきます。上手い!レベッカは、娘の情熱を感じて嬉しそう。

高校生のケイトを演じているハンナ・ジールは、歌うこととダンスが趣味なんだとか。だから、歌も上手いのかな。

レベッカは娘を喜ばせようとするも…

娘の情熱を知ったレベッカは、足りない願書代を渡します。これに、ケイトは部屋の物を勝手に見たことに激怒。そのことは謝るレベッカですが、選曲や歌声が良かったとケイトを褒めます。気まずい空気が少しだけ和みます。


◆ハイライト◆

ケイトとレベッカは、アメフトの試合中に怪我したケヴィンの治療待ち。ケイトは母をガッカリさせたくなくて、大学願書のことを黙っていたことが分かります。

そんなケイトに向けたレベッカの言葉に感動。レベッカの母は厳しくて、レベッカは寂しい思いをしたこともあるみたい。

「そんな母とは違う方向で子供に助けが必要な時には、いつでもサポートして受け入れることができている。ケイトが私を愛していようが、いまいが、いつだって味方だからね」と伝えます。

もう…どんだけ優しい母親なん?うちだったら「学校なんか行かんと、はよ親孝行しろ。養え!」って言ってますね。なんて差だ!自分が母親になる時は、レベッカのように優しく包み込むような言葉を子供にかけてあげたい。

【現在】突然訪れた悲劇…

ケイトは赤ちゃんの誕生を待ちわびて、上機嫌です。しかし、突然お腹の痛みに苦しむケイト。病院に行くと、流産を告げられます。トビーは落ち込み、ケイトは放心状態。

平気なフリして仕事へ向かうケイト

流産した翌日、ケイトは何事もなかったかのような顔で歌の仕事へ出かけます。心配するトビーが止めても無駄でした。

ケイトが辛いのは当たり前ですよね。感情をどう表現していいのかも分からない様子。親子の姿を見た途端に、歌うことができなくなって仕事を早退。一人の時間が必要で、トビーに連絡しませんでした。

言ってはいけない一言

母のレベッカからの電話で流産したことを伝えるケイトですが、母の慰めの言葉も聞かずに電話を切ります。

トビーは心配のあまりケイトを責める口調になってしまい、口論に発展。ケイトは、「私が流産したのであって、あなたの体に起きたことじゃない!」と言ってしまいます。

彼女がこれ以上傷つかないために、トビーは赤ちゃんのバスタブのデリバリーまで止めに行ったし、何もできない自分に苛立つ姿もありました。お互いを責める必要がないのに、思ってもいないことを言う2人の姿に胸が痛みました。


あの言葉通り…

口論から数時間後、トビーが家を出ていきました。「戻ってくる」と書き置きはありましたが、心配するケイト。

そしてノックの音がして、ドアの前に立っていたのは母のレベッカ!何も言わずに、ケイトに熱い抱擁をします。それに安心したケイトは、やっと泣くことができました。ハイライトにある「いつだってあなたの味方」という言葉通り、レベッカはケイトに手を差し伸べて、母の愛で包み込みました。

母娘で話をしていると、トビーが帰ってきます。2人で話ができるように、レベッカは外に行きます。

2人は落ち着いて気持ちを伝えて、近い将来また子供を望みたいと話しました。良かった。このままトビーが戻って来なかったらどうしようかと思いました…。

感想

女性である私にも、「流産」は他人事ではないように感じました。ケイトの気持ちは想像することしかできませんが、自分が彼女と同じ立場になったら、もっと自分を責めて立ち直るまで時間がかかりそうです。

男性のトビーにとっても、辛くてもどかしい出来事だったはず。愛する女性の体と心の痛みを完全に理解することができず、平気なフリをする彼女を見るのはやるせなかったはず。強く思い合っている2人だからこそ、あの口論は悲しかったな…。でも仲直りができて本当に良かった。


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