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初めてのオンライン読書会で思ったこと

10月31日は、大好きな作家の町田そのこさんのオンライン読書会だった。作品『52ヘルツのクジラたち』の読書会があるとTwitterで知って、迷わずにチケットを購入したのが10月始め頃。

作品のあらすじ

家族に人生を搾取された女性の貴瑚と、母親に虐待されて「ムシ」と呼ばれていた少年。52ヘルツのクジラのように、2人の嘆きや苦しみは誰にも聞こえない。孤独の中で生きてきて家族に裏切られた2人が出会い、今まで芽生えたことのない感情を知る。恋愛でも、家族でも、傷を舐め合う関係でもない。愛情を知らない2人が問題に立ち向かって、力強く成長していくお話。


海外にいても、オンラインで読書会に参加できるって有り難いことやな〜。好きな作家さんの顔を見て直接、本の感想を伝えられるのは嬉しい。

緊張して声がうわずって恥ずかしかったけど、それでも「伝えたい!この作品を世に出してくれてありがとうございます。」の思いで、感想を述べることができてよかった。

それでも、当日が近づくにつれてソワソワ。読書会が初めてで、前日は落ち着かず何も集中できなかった。

そんな私を見かねた旦那さんからアドバイス。

「その作家さんに自分のことを覚えてもらおう、良いことを言おうとしても、作家さんからしたら、Maiはたくさんいる読者のひとり。覚えてもらうのは難しいよ。ほやから自分を印象付けることよりも、素直にMaiが思ったことを『伝えたい!』、その気持ちだけで感想を言うたらどうやろうか。」

100人の前で自分の考えを話したり、有名人を前にしても動じない彼のアドバイスは、納得がいった。大切な気持ちは必ず伝わる。それを忘れずに、感想を考えてメモ書き。

そして当日。

日本時間では夜の8時から読書会がスタートするから、カナダに住む私は朝5時に起きて準備。一緒に起きてZoomに不具合がないかチェックしてくれた旦那さんに、「落ち着け(笑)」と何度も言われた。

読書会が始まったら、司会の人が初めての人にも分かりやすくZoomや読書会の説明をしてくれたから不安が少し和らいだ。フレンドリーに話を進めてくれたのも良かったな。内容は次の通り。

・町田さん本人のお話:30分
・読者会:30分
・質問タイム:20分

町田さん本人が登場した時は、「きゃー」って叫びたくなりそうやった。町田さんの話を聞いている間は、チャットでコメントができて、それに反応してくれたのもライヴ感があって感動。作品では見ることができない町田さんの人柄、好きな物、作品のウラ話も聞けた。

読書会ではグループ分けがされて、自分の意見や感想を述べる。私含めて4人の女性と一緒になったのだけど、みんな気さくで話しやすく、勝手に話が盛り上がって感想を話す時間があっという間に過ぎた。

ここで出会った人たちとこのまま終わるのは嫌だったから、勇気を出してTwitterアカウントを聞いてよかった。これからもやりとりをしていきたいなと思う。

Twitterや読書メーターでいろんな人と本の話をするけれど、どこまでコメントを続けていいのか分からない。文章だけだとどんな熱量かも判断しにくい。

でも初めて読書会に参加してみて思ったのは、お互いの顔を見て話すとすぐに打ち解けて、それぞれの感想にも熱があって、「好き」が伝わってくる。

朝5時に起きて読書会に参加してよかった。ブックラブ主催者の方、町田さん、一緒にお話をした皆さん、ありがとう。こんな貴重な経験を今までしなかったのはもったいなかった。これからも、自分が「楽しそう」と思った読書会にはどんどん参加していきたい。

ここだけの話♡

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音声トラブル、まさかのインストールしてたZoomが非公式のもので、ギャラリービューが表示されなかったりで焦ったけど、何とか繋がって、他の読者さんや町田さんともお話ができて一安心。

終わった後は緊張がほぐれてお腹を下すほど、センシティブな私。そして浮かれすぎて、このnoteを書くのに数日かかった(笑)


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