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植物は繊細



以前に「繊細な人は言わない」
とnoteに書きましたが

今回は内容が違います


本職の農業をやっていて最近気付いたのですが


植物や動物はとても繊細だと言うことです


毎年同じ作物を作っていても、毎年全く同じ物が出来るとは限らない
何故なら、毎日毎年気候が違うから

たったそれだけ?と思うかもしれませんが
とても大事な事で、気候が変われば気温も変わるし風の吹き方だって変わります
作物が病気等にならない為に毎年畑の場所を変えて植えます
これも全く同じ作物が出来ないことに繋がります

農家は「当たり前」だと思っている事を改めて再確認しました

ちょっと気候が違う
ちょっと気温が低い(高い)
ちょっと風が強い

ほんの些細な事で作物の出来が変わってくるのです
なので去年は良く出来た物でも、今年は上手くいくとは当然言えません

毎年近くの神社で近くの集落の農家さん達が集まって、豊作の行事をします
神主さんも勿論呼びます
(恐らくどの地域もやるでしょう)

今年も良い物が出来ますように
今年は去年のようなことはありませんように
色々思う事はあると思います

実際にうちの義母が、嫁いで来た当初思うように作物が育たなくて落ち込んだ時もあるそうです
野菜と一緒に落ち込み、野菜と一緒に良い案を考え、野菜と一緒にまた前進します


そうやって何年も何年も続けていく素敵な業種

に嫁いで来たんだなと
改めて思うのです


昔お世話になった酪農家の社長がこんな話をしていました
牛も食べ物や環境が違うだけで肉質が変わる
良い物を食べ、良い寝床で寝て、ゆっくり慎重にトラック(専用車)で運んであげた肉牛は
とても上質になる

だから逆に適当な餌をあげ、荒い運転で運ばれた肉牛は質が下がる
と言います

そして植物と違う反応がある牛は、ちゃんと人間も見ているそうで、さらに正直だそうです
ちゃんと向き合ってくれる人には心を許すのでしょう
動物に嘘はつけませんね!笑

植物も動物とは違う反応を見せてくれます
元気に成長してる姿
しっかりと大きい実やきちんと張りのある姿
綺麗な形
逆にそれが見えないと不安になります

植えた時期が違うだけでも、勿論大きさや育ち方が変わってきます


正直、私はまだ嫁いだばかりで今は子育て中なので本格的に畑に入れていません

今年の作物の状態や畑の様子は、毎日夫やお義母さんやお義父さんから聞く事しかできませんでした
来年からは本格的にみんなと同じように仕事をする予定です

繊細な野菜達と一緒に私も成長しようと
今からドキドキとワクワクです

まだ小さい息子にも、これから畑の良さや野菜の美味しさを感じてもらえたらいいなと思います

繊細な野菜に学ぶことはたくさんありそうです

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