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No.580 小黒恵子氏の詩-47 (つばめ)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回も、こどものうた(日本童謡協会編)に紹介された小黒恵子氏作の詩 をご紹介します。今回は、「こどものうた」第32集となる2008(平成20)年のご紹介です。全部で103編あります。
 小黒恵子氏の作品掲載は、この号が最後になります。
 小黒恵子童謡記念館には、2014(平成26)年に出版された38集までありますが、2014年は、小黒恵子氏の亡くなられた年になります。

つばめ
                         小黒恵子

風をきって 矢のように
飛ぶ飛ぶ飛ぶ飛ぶ つばめくん
白と黒の フロックコート着て
みんなで音楽会へ 急ぎます
おくれちゃ大変 急げ急げ
つばめ返し 宙がえり
飛ぶ飛ぶ飛ぶ飛ぶ 忍者のように

  ビーチク ビーチク ツイッ ツイッ
  ビーチク ビーチク ツイッ ツイッ

虫をとって たべながら
飛ぶ飛ぶ飛ぶ飛ぶ つばめくん
白と黒の おしゃれな服をきて
みんなで音楽会で 歌います
おくれちゃ大変 急げ急げ
つばめ返し 宙がえり
飛べ飛べ飛べ飛べ 忍者のように

  ビーチク ビーチク ツイッ ツイッ
  ビーチク ビーチク ツイッ ツイッ

2008年(平成20年)3月1日発行 こどものうた2008  日本童謡協会年刊童謡集

  小黒恵子氏は、第29集まで編集委員になっていました。今号でも、編集委員ではありませんが、下記は「あとがき」です。

  <赤い年運動100周年>まであと10年。湯山昭会長の提唱で、カウントダウンが始まりました。
 それまでに童謡の世界はどう変わるでしょうか。変えられるでしょうか。一人一人が考えながら『こどものうた』の詩作に取り組みたいものです。
 昨年は「幼児向け」と「小学生向け」に分けましたが、境目あたりの区分がむずかしいこともあって、今年は通りでの編集としました。
 多くの熱意あるご参加を得て、103編が勢揃いしています。
 出版にあたりましては、事務局の会田佐登子さんと谷川貴子さんにいつもながら大変お世話になりました。
 心よりお礼申し上げます。

           「こどものうた」編集委員会
             委員長 宮田 滋子
              委員 おうちやすゆき、大竹典子、尾上尚子
                 桑原永江、小林比呂子、鈴木敬子
                 滝波万理子、中野恵子、山内弘子

2008年(平成20年)3月1日発行 こどものうた2008  日本童謡協会年刊童謡集

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 「こどものうた」(日本童謡協会年刊童謡集)からの「詩」のご紹介は、ここまでになります。次回からは、1994年頃から新聞等に紹介された小黒恵子氏のエッセイや記事を、ご紹介していきたいと思います。(S)

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