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詩のご紹介4 花衣(小黒恵子作) ~ユトリロの絵のなかで

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
 今回の詩は、「花衣」です。

「詩集:ユトリロの絵のなかで」については、下記をご覧ください。

 まずは「目」から。

花衣
~ユトリロの絵のなかで 「花衣」より~
小黒恵子作

ステンドグラス のような
万華鏡を のぞいたような
見事な デザインの
花の カーペット

ここは
エッフェル塔を のぞむ
雨上がりの
花の チュイルリー公園
デージーの こまかい花びらが
いちめんに こぼれて

あッ! なんと
ミミズが--

ピンクの デージーの花びらを
細長い体に いっぱいまぶして
花壇を 散歩していたのです

みにくい姿を
花衣に かくして

サ・セ・パリ
これぞ パリ
舞踏会にでも
出かけるのでしょうか

 次は「耳」からお聴きください。

  朗読:大森寿枝

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 次回の詩は「植物園の大樹の下で」です。(S)

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