見出し画像

詩のご紹介 367 まつぼっくり(小黒恵子詩)

 今日は、まつぼっくり(まつぼっくりの会 発行)に掲載されていた詩をご紹介します。
 まずは、「まつぼっくりの会」についての記載をご紹介します。

「まつぼっくりの会」について
  こどもたちのためにいい本をつくろう ― すこしばく然としていますが、そんな目的をもって、まつぼっくりの会は、一昨年(註:1967年)発足しました。
  会の主旨は、次のとおりです。
     ・こどもたちに愛されるいいうた(童話を含む)をつくる。
     ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
     ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
     ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。

  まつぼっくりの会は、毎月一回、定期的に作品研究会を行い、年に四回『まつぼっくり』を発行します。
(註:1969年以降、年に四回は発行されておらず、『まつぼっくり15』では、機関誌「まつぼっくり」を発行しています。
となっており、下記の 定期購読・・・も記載されていない)
  『まつぼっくり』の定期購読ご希望の方は、1年分600円をまとめて
    東京都杉並区浜田山●~●~●
      ●●方 まつぼっくりの会(〒166)
  までお送りください。送料は会で負担いたします。また、会則をご希望の方は、ご遠慮なくお申し越しください。
  なお、会では、児童詩、児童画など、読者の作品投稿をお待ちしています。(住所、氏名、年齢を明記するようおねがいいたします)。

まつぼっくりの26  巻末

「まつぼっくりの会」について
  まつぼっくりは昭和四十二年に第一号を発行してから三十年になりました。仲間たちも色いろな出発をしてくれてうれしいかぎりです。当初のモットーは次の四つでしたが今も変わりません。
・こどもたちに愛されるいいうた(童話をふくむ)をつくる。
      ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
      ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
      ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。
◎同じ志をお持ちの方はどうぞ   会費一五〇〇円/月

季刊日本童謡秋季号(第3巻第11号)P24より 

「まつぼっくり」6 1969(昭和44)年3月31日発行
 ・小鳥の赤ちゃん……もしただし
 ・ハダシとハダカ……小黒恵子
 ・とこやさん……立石 巌
 ・丘の向うは……浅田真知
 ・にげたパンツ……高木あきこ
 ・いも虫……天野康子
 ・汽車(お話し)……立石 巌
 ・お月様のテレビ(お話し)……ふとうはじめ
 ・悪魔アントワーヌ(お話し)……赤岡江里子
 ・コンロンの山に立って……立石 巌
 ・ぼくのサイン……柳町輝子
 ・つづきだよ……増田泰子
 ・なまけぐまさん……渡辺敏子
 ・おてがみ……高橋吉子
 ・そらは パンやさん(楽譜付)……赤岡江里子
 ・野はらのおんがくかい……小黒恵子
 
・大きい根……天野康子

                       小黒恵子 詩
ハダシとハダカ

  ハダシではしる
  野原(のはら)をはしる
  力いっぱい
  グングンはしる
  ネコもネズミも イタチも犬も
  ゾウもキリンも ムカデもカバも
  大きい足
  小さい足
  キミの足
  ボクの足
  グングンはしる
  ハダシではしる

  ハダカでねむる
  野原でねむる
  あっちでもこっちでも
  グウグウねむる
  カメもカエルも ウサギもヤギも
  サルもキツネも トカゲもワニも
  ふくれたおなか
  まだらなおなか
  キミのおなか
  ボクのおなか
  グウグウねむる
  ハダカでねむる

まつぼっくり 6(1969.3.31発行)

                      小黒恵子 詩
野(の)はらのおんがくかい

  ひばりがうたうよ ピピピピピチチ
  ミツバチ野(の)バラに ブンブンブブン
  子ヤギはモグモグ メーメーメメー
  コブナはおがわで スイスイピシャン
  アヒルのおしゃべり ビャビュビョ
  子ウシもまけずに モーモームー
 
  お日さまのぞいて わらってる
  ちょうちょもうかれて ヒラヒラヒララ
  かぜもはしゃいで ゴーゴーゴゴー
  どじょうはびっくり キャキュキョ
  あぶくのかげから キャキュキョ

まつぼっくり 6(1969.3.31発行)

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「まつぼっくり」(まつぼっくりの会 発行)から、小黒恵子作品をご紹介します。(S)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?