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No.469 小黒恵子作品の紹介記事-35 (さぁ!歌って踊ろう‼)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 様々な新聞記事等をご紹介しています。小黒恵子氏は、盆踊り用の今日を2曲作詞しています。今回は、新聞に紹介された小黒恵子氏の盆踊りに関する記事 をご紹介します。

さぁ!歌って踊ろう‼   
~日吉地区で自前の『音頭』と『小唄』~


 川崎市幸区の日吉地区町内会連絡協議会が郷土の歌をつくった。さきにキングレコードに製作を依頼していたもので、このほど完成、近く公開される。「夢見ヶ崎音頭」と「日吉小唄」の二曲で、いずれも盆踊り用。
日吉地区には古くから郷土歌があったが、現在ではほとんど失われてしまった。そこで、川崎市が指定都市になったのを機会に、歴史上由緒のある夢見ヶ崎を織り込んだ郷土歌を・・・・・・と、同地区の十三町内会で計画した。
 伝説によると夢見ヶ崎は太田道灌が築城を計画した地だが、ある夜一羽のタカが道潅のカブトをつかんで飛び去った夢をみて不吉と思い、江戸に城を築いたという。後世の人たちが加瀬山の東端をいつしか夢見ヶ崎と呼ぶようになり、現在は市営の夢見ヶ崎公園となっている。日吉地区はこの加瀬山を中心に、南、北加瀬、小倉、鹿島田、矢上の町で構成されている。
 「夢見ヶ崎音頭」は、この道潅伝説を公園の四季の変化とダブらせて歌い、「日吉小唄」は地名オンパレード歌となっている。作詞は二曲とも高津区諏訪に住む日本詩人連盟会員の小黒恵子さん、作曲はTVで活躍している作曲家山田年秋さん。レコードはシングル盤で、川崎出身のキングレコード歌手真咲(まさき)みどりさんと、同レコード民謡歌手の大塚文雄さんが吹き込んでいる。完成は二十五日、製作枚数は二千五百枚。八月九日夜同公園で盆踊り大会を兼ねた発表会を行うという。

(新聞社不明) 昭和47年(1972年)7月

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、1972(昭和47)年に新聞に紹介された盆踊りの記事をご紹介します。(S)

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