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詩のご紹介139 マリンブルーの 空の下で(小黒恵子作) ~モンキーパズル~

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 小黒恵子最後の詩集となる「童謡集:モンキーパズル」では、野に咲く小さな草花や虫を歌った詩から、サバンナで繰り広げられる鳥獣の死闘の詩まで、色々な詩が含まれています。
 今回は、マリンブルーの 空の下で~Ⅲ~ です。

 「童謡集:モンキーパズル」については、下記をご覧ください。

マリンブルーの 空の下で
~モンキーパズル Ⅲより~
小黒恵子 作 

陽(ひ)が昇(のぼ)る
真珠(しんじゅ)いろの 霧(きり)がはれる
雲の切れ目に 
顔をのぞかせる
キリマンジャロ

遙(はる)かに続く サバンナを
そよ風きって かけめぐる
たくましく生きる 動物(どうぶつ)たちよ

あるところでは
あたらしい生命(いのち)が 生まれ
あるところでは
生命を うばわれて

喜(よろこ)びと 悲(かな)しみのせて
今日(きょう)から 明日(あした)へ
時間の川が 流(なが)れてく
マリンブルーの 空の下で

 この詩は、「少年少女合唱のための組曲 ライオンの子守唄 ー野生の大地アフリカの詩-」(小黒恵子詩/高木東六曲)の1曲目として使われている。
 詩の第2節の「動物たちよ」が「動物たち」と「よ」が抜けている。また、一部平仮名が漢字に書き換えられているが、詩は同じである。

■「ライオンの子守唄」バージョン(同声3部)

マリンブルーの 空の下で
高木東六 作曲

陽が昇る
真珠色の 霧がはれる
雲の切れ目に 顔をのぞかせる
キリマンジャロ

遙かに続く サバンナを
そよ風きって かけめぐる
たくましく生きる 動物たち
あるところでは
あたらしい生命が 生まれ
あるところでは
生命をうばわれて

よろこびと 悲しみのせて
今日から 明日へ
時間の川が 流れてく
マリンブルーの 空の下で


 最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 次回は、「トムソンガゼルの祈り」(童謡集:モンキーパズル ~Ⅲ~)をご紹介いたします。(S) 

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