見出し画像

No.616 小黒恵子氏の記事-36 (花とライオン音楽賞 ゆりが丘合唱団が受賞)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回は、「花とライオン音楽賞」の記事を紹介いたします。

花とライオン音楽賞 ゆりが丘合唱団が受賞
   
花のように美しく優しく、ライオンのようにたくましく―。川崎市高津区諏訪の詩人・小黒恵子さんが私財を投じて設立した、わが国初の小黒恵子児童合唱音楽振興基金「花とライオン児童合唱音楽賞」の第9回授賞式が7月21日、東京・日本橋の中央三井信託銀行本店で行われた。今年受賞したのは川崎市麻生区の「ゆりが丘合唱団」。初めて市内の合唱団が受賞した。同合唱団には助成金として100万円が贈られた。

同合唱団は、1970年4月に発足。以来、合唱祭の参加、老人ホーム慰問、病院のクリスマスコンサート出演など、地域での活動を大切にしながら、オーケストラとの共演なども行ってきた。またCMの清涼飲料水「ごめんね」のCM曲は同合唱団高学年とOGの歌声。
2000年春には、音楽親善使節としてユーゴスラビアを訪問し難民キャンプでのコンサート、ベオグラードの音楽学校合唱団とのジョイントコンサートホームステイなど幅広い活動を行ってきた。
今回の受賞は、ミューザ川崎のこけら落とし公演への出演と地元の聖マリアンナ医科大学病院への長年の交流が評価されての受賞。
なお、小黒さんが自宅を開放して運営している「小黒恵子童謡記念館」は今年13周年を迎えた。また、先ごろ記者会見で、将来、同記念館を川崎市に寄贈すると申し出た。
小黒さんは、NHKの「みんなのうた」など童謡を中心に、これまでに約800曲の作詞を手がけている。1990年には市文化賞を受賞している。91年から自宅の一部を改装して同記念館をオープン。ミニ・コンサートや朗読会などを開いている。同記念館の敷地は約2000平方㍍で、市の指定保存樹のケヤキがそびえている。

【花とライオン児童合唱音楽賞】
 1995年、小黒恵子さんが私財を投じて音楽振興基金を設立。全国の少年少女合唱団を支援している。その名は「花とライオン児童合唱音楽賞」。選考委員は元上野動物園園長の浅倉繁春さんや元NHKアナウンサーの塚越耕一さん、日本児童文学家協会理事の小山つね子さん、写真家の秋山庄太郎さんらで構成。ボランティア活動に徹し、国際的にも活躍している合唱団を対象に助成金として100万円が贈られる。これまでにクラウン少女合唱団、音羽ゆりかご会など8合唱団が受賞している。昨年度は、横浜少年少女合唱団が受賞した。


多摩川新聞 平成16年(2004年)8月8日

現在は、川崎市に遺贈され、リニューアルしてオープンしています。色々とイベントも行っていますので、当館ホームページでご確認ください。

  最後までお読みいただき、ありがとうございました。
  次回は、2014年に新聞に掲載された記事を、ご紹介します。(S)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?