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詩のご紹介65 山から下りた 近道(小黒恵子作) ~シツレイシマス

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 童謡集「シツレイシマス」の作品をご紹介していきます。
 今回の詩は、「山から下りた 近道」~Ⅲ おつむのチャック~ です。

 「童謡集:シツレイシマス」については、下記をご覧ください。

山から下りた 近道
~シツレイシマス 「Ⅲ おつむのチャック」より~
小黒恵子作 

山から下りた 近道は
ツルツルすべる 谷の道
根っこの手すりに つかまって
横にあるいて カニのまねした

かさなる青い トンネルが
涼しく続く 谷の道
見上げた葉っぱの うらがわに
セミのぬけがら 光ってゆれてた

どこかで誰か 竹笛を
とぎれてならす 谷の道
もつれたアケビの しげみから
なんの虫だか チリッとないてた

こわれた古い つり橋を
ビクビク渡った 谷の道
ひとつぶみつけた ヤマタニシ
土をおとして なでてあるいた

 この作品は、他に「童謡集 ホラ 耳をすまして」「小黒恵子 こどものうた選集 うたのパレット」にも掲載されています。
 「うたのパレット」の方は、第2節の「涼しく続く 谷の道」が「涼しくつづく 谷の道」と「続く」が平仮名表記になっています。その他の部分は、すべて同じです。

 ■「小黒恵子 こどものうた選集 うたのパレット」バージョン:

山から下りた 近道
作詞:小黒恵子  作曲:草川 啓

山から下りた 近道は
ツルツルすべる 谷の道
根っこの手すりに つかまって
横にあるいて カニのまねした

かさなる青い トンネルが
涼しくつづく 谷の道
見上げた葉っぱの うらがわに
セミのぬけがら 光ってゆれてた

どこかで誰か 竹笛を
とぎれてならす 谷の道
もつれたアケビの しげみから
なんの虫だか チリッとないてた

こわれた古い つり橋を
ビクビク渡った 谷の道
ひとつぶみつけた ヤマタニシ
土をおとして なでてあるいた

 それでは、「やさしい童話と童謡」シリーズの朗読の中から「山から下りた 近道」をお聴きください。これは、夏に収録した映像です。

 最後までお読み、お聴きいただき、ありがとうございます。
 次回は、「兄ちゃん 田舎はよかったネ」(童謡集:シツレイシマス)です。(S)

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