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No.471 小黒恵子作品の紹介記事-37 (郷土の歌は自分たちで)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 様々な新聞記事等をご紹介しています。小黒恵子氏は、盆踊り用の今日を2曲作詞しています。今回も、新聞に紹介された小黒恵子氏の盆踊りに関する記事 をご紹介します。

郷土の歌は自分たちで
~「夢見ヶ崎音頭」と「日吉小唄」~

 
 川崎市幸区・日吉地区の十三自治会がこぞってつくった新しい郷土のうた「夢見ヶ崎音頭」と「日吉小唄」が近く市民に披露される。町の人らが自分たちの歌をつくつのは珍しいことだと町の話題になっている。

★13自治会がこぞって  下旬にレコード発売 来月には盆踊りも
 同地区では、昭和三十七年から、古くから伝えられている歌を残し新しい歌を育てていこうと毎年秋に「日吉地区文化祭」が開かれていたが、いつしか川崎土着のもではない歌や踊りが主になってしまい、地元の人からは「川崎市が指定都市になったのを記念して、町で有名な夢見ヶ崎の由来を織り込んで歌をつくろう」という声が盛り上がり、去年の秋から準備が進められてきた。
 二つの歌はともに、高津区諏訪に住む土地っ子の小黒恵子さんが作詞した。小黒さんは日本詩人連盟や日本作詞協会それに日本童謡協会などの会員でもある。そしてこれも土地っ子で中原区宮内の真咲みどりさん(キング専属)がうたっている。

その一節を夢見ヶ崎音頭からひろうと― ―
   ハアー ここは緑の 夢見ヶ崎よ ソレ
   川は多摩川 遥かに富士山 サテ
   太田道灌 日吉の山に
   日本一と 折紙つけて
   お城をきずこうと 決めたとさ
   ソレ シャンシャン トトント シャンシャンシャン
また、日吉小唄では
   多摩の流れと 新幹線
   町の眺めは 変わっていても
   人の情は 昔と同じ
   南加瀬に 北加瀬に
   小倉 鹿島田 睦ましく
   さあみんなで 踊りゃんせ
   ヨイヨイ川崎 ヨイトコセ
   日吉よいとこ ヨイトコセ

 六月下旬にレコードの吹き込みが終わったばかりだが七月下旬、二千五百枚(一枚五百円)がキングレコードから発売される。また、これに合わせキングレコード専属の舞踊家花柳美保さんが振付けもしており、町内会では、八月九日夜、夢見ヶ崎公園で盆踊りを兼ねて発表会を開く準備を進めている。

(新聞社不明) 昭和47年(1972年)7月1日

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回は、新聞に紹介された詩集の記事をご紹介します。(S)

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