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詩のご紹介176 リンゴに雨が降るように(小黒恵子作) ~エメラルドの約束

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「リンゴに雨が降るように」(リンゴに雨が降るように)です。

「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。

まずは「目から」。

リンゴに雨が降るように
~リンゴに雨が降るように 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作 

さようなら
声にならない声をしぼって
お別れしたあなたとあたし
リンゴに種子があるように
心のすみに悲しみが
今でもじっとひそんでいるの

愛してる
叫びたくても言葉にならず
お別れしたあの日のあたし
リンゴに雨がふるように
涙のしずくもいつの日か
やさしく風がけすでしょう

リンゴがお酒になるように
くるしい恋の思い出も
いつかは甘くなるでしょう

 次は「耳」からお聴きください。

 朗読:大森寿枝
 
 最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
 次回の詩は「夕立」(「エメラルドの約束」~リンゴに雨が降るように~)です。(S)

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