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詩のご紹介183 小さな町で(小黒恵子作) ~エメラルドの約束

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「小さな町で」(サンドリエ)です。

「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。

まずは「目から」。

小さな町で
~サンドリエ 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作 

小さな町のなかに 愛を育てて
二人はひっそり 暮してた
ある時とつぜん 夢がこわれて
消えて行った
人は涙を 誰も知ってる

小さな町のなかに 人はさまよい
時には友と 語らう
けれども心に なぜだか風が
吹いている
人は誰でも みんな淋しい

たそがれに窓あけて タバコをふかし
あしたの夢を えがいてる
希望(きぼう)のともし灯 心に抱いて
星をみる
人はいつでも 明日を待ってる

ある時町をはなれ 旅に出かけて
寝ころんで雲を 眺める
思い出なつかしく 浮かんで消えて
涙ぐむ
時の流れは なぜかやさしい

 次は「耳」からお聴きください。

 朗読:大森寿枝
 
 最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
 次回の詩は「紫陽花」(「エメラルドの約束」~サンドリエ~)です。(S)

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