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詩のご紹介 380 まつぼっくり(小黒恵子詩)

 今日は、まつぼっくり(まつぼっくりの会 発行)に掲載されていた詩をご紹介します。
 まずは、「まつぼっくりの会」についての記載をご紹介します。

「まつぼっくりの会」について
  こどもたちのためにいい本をつくろう ― すこしばく然としていますが、そんな目的をもって、まつぼっくりの会は、一昨年(註:1967年)発足しました。
  会の主旨は、次のとおりです。
     ・こどもたちに愛されるいいうた(童話を含む)をつくる。
     ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
     ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
     ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。

  まつぼっくりの会は、毎月一回、定期的に作品研究会を行い、年に四回『まつぼっくり』を発行します。
(註:1969年以降、年に四回は発行されておらず、『まつぼっくり15』では、機関誌「まつぼっくり」を発行しています。
となっており、下記の 定期購読・・・も記載されていない)
  『まつぼっくり』の定期購読ご希望の方は、1年分600円をまとめて
    東京都杉並区浜田山●~●~●
      ●●方 まつぼっくりの会(〒166)
  までお送りください。送料は会で負担いたします。また、会則をご希望の方は、ご遠慮なくお申し越しください。
  なお、会では、児童詩、児童画など、読者の作品投稿をお待ちしています。(住所、氏名、年齢を明記するようおねがいいたします)。

まつぼっくりの26  巻末

「まつぼっくりの会」について
  まつぼっくりは昭和四十二年に第一号を発行してから三十年になりました。仲間たちも色いろな出発をしてくれてうれしいかぎりです。当初のモットーは次の四つでしたが今も変わりません。
・こどもたちに愛されるいいうた(童話をふくむ)をつくる。
      ・こどもたちに夢をいだかせるいいうたをつくる。
      ・こどもたちの心に残るいいうたをつくる。
      ・たくましいこどもを育てるいいうたをつくる。
◎同じ志をお持ちの方はどうぞ   会費一五〇〇円/月

季刊日本童謡秋季号(第3巻第11号)P24より 

「まつぼっくり」21 1986(昭和61)年11月20日発行
 ・たまごのなかで……赤岡江里子
 ・バオバブじいさん……小黒恵子
 ・むらさきかたばみ……高橋吉子
 ・あいうえあまのじゃく……浅田真知
 ・こぶしの花……すずき きよこ
 ・あかちゃん……わたなべ としこ
 ・ラッコ……立石 巌
 ・雑木林の丘……はやし あい
 ・しゃっくりのうた……鴻森正三
 ・ぼくは気づいたよ……大岳美帆
 ・六月……天野康子
 ・ヤモリのリモヤ……赤岡江里子
 ・ひな(お話し)……由井逞水
 ・子狸タンマ(お話し)……下田幸子
 ・峠のユウレイ(お話し)……山田善べェ
 ・のねずみのカリンコ(お話し)……浅田真知
 ・雲……鴻森正三
 ・はいしゃさん……立石 巌
 ・つばめの赤ちゃんごまみそずい……赤岡江里子
 ・まよいねこ……やなぎまち てるこ
 ・いま何時……浅田真知
 ・となりの小犬三匹……はやし あい
 ・氷河期生まれ……ひび かいち
 ・ミミズくねくね……高橋吉子
 ・じゃがいもジャンケン……高木あきこ
 ・雪が積る……立石 巌

                       小黒恵子 詩
バオバブじいさん

バオバブじいさん 今年は三〇〇〇歳
タイコのような お腹かかえて
大地にふんばってる 木の王様
噂をしないで くしゃみをすると
サバンナの緑の葉っぱを 吹きとばす
バーオ バオバオ バーオ バオバブ

バオバブじいさん 生きてる百科事典
のばした枝の アンテナ拡げて
世界のできごとを キャッチする
何でも聞いてね しらないことは
ジャッカルの六つ子の名前と 目方だけ
バーオ バオバオ バーオ バオバブ

バオバブじいさん 今年は三〇〇〇歳
迷子の子象 根もとに抱きよせ
葉っぱであおいでる 木の王様
怒らせないでね ばくはつすると
サバンナにでっかい竜巻 まきおこす
バーオ バオバオ バーオ バオバブ

まつぼっくり 21(1986.11.20発行)

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 次回も、「まつぼっくり」(まつぼっくりの会 発行)から、小黒恵子作品をご紹介します。(S)

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