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詩のご紹介152 サバンナの砂柱(小黒恵子作) ~モンキーパズル~

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 小黒恵子最後の詩集となる「童謡集:モンキーパズル」では、野に咲く小さな草花や虫を歌った詩から、サバンナで繰り広げられる鳥獣の死闘の詩まで、色々な詩が含まれています。
 今回は、「サバンナの砂柱」~Ⅲ~ です。

 「童謡集:モンキーパズル」については、下記をご覧ください。

サバンナの砂柱
~モンキーパズル Ⅲより~
小黒恵子 作 

ザザザザザザザ ゴ ゴオーッ
ザザザザザザザ ゴ ゴオーッ

しま馬の群(むれ)が はねた
いっせいに サッと散(ち)った
よじれた 速(はや)い風が
砂塵(さじん)を すくいあげる
空高く舞(ま)い上がる 砂柱

昇(のぼ)りつめると
花火と開いて やがて崩(くず)れ落(お)ちる
ザザザァーッ  ザザザァーッ

砂柱は 幾(いく)すじも
遠(とお)くに 近くに
生まれては 消(き)え
消えては 生まれる

それはあたかも
地球(ちきゅう)が生きてる
神秘(しんぴ)な証(あかし)であるように 

ザザザザザザザ ゴ ゴオーッ
ザザザザザザザ ゴ ゴオーッ

 この詩は、「少年少女合唱のための組曲 飛べ しま馬 ー野生の大地アフリカの詩-」(小黒恵子詩/高木東六曲)の6曲目として使われている。
 詩の表記が、平仮名から漢字になっている部分があり、後半は詩の一部がカットされている。

■「飛べ しま馬」バージョン(同声3部)

サバンナの砂柱
高木東六 作曲

ザザザザザザ ゴオーッ
ザザザザザザ ゴオーッ

縞馬の群が はねた
いっせいに サッと散った
よじれた 速い風が
砂塵を すくいあげる

空高くのぼる 砂柱

昇りつめると 砂は
花火と開いて 崩れ落ちてくる
ザザザァーッ ザザザーッ

遠くに近くに
生まれては 消えて
消えては 生まれる

それは あたかも
地球が生きてる 神秘な
証であるように

ザザザザザザ ゴオーッ
ザザザザザザ ゴオーッ
ザザザザザザ ゴオーッ

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。
 次回は、「大平原の黄昏」(童謡集:モンキーパズル ~Ⅲ~)をご紹介いたします。(S) 

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