詩のご紹介 309 こども部屋(小黒恵子詩)
こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。
今日は、月刊 こども部屋(こどものためのおとなのほん)に掲載されていた詩をご紹介します。
月刊 こども部屋は、1959(昭和34)年頃から、株式会社 こども部屋社で発行されていた月刊誌です。タイトルには「こどものためのおとなのほん」という副題がついています。
小黒恵子は、1960(昭和35)年頃、渋谷で喫茶店「ラ・セーヌ」を経営しています。そして、1961(昭和36)年~1967(昭和42)年は、サトウハチロー氏に師事し、詩を勉強しています。1966(昭和41)年~1971(昭和46)年頃には「月刊しぶや」「月刊渋谷手帖」「月刊渋谷」に執筆し、その後1972(昭和47)年~1976(昭和51)年頃まで「こども部屋」の巻頭に「今月の詩」として、詩を掲載しています。
月刊 こども部屋 1972年6月号(株式会社こども部屋社/通算168号 1972年6月1日発行)の記事は、下記の通りです。
1)今月の詩……小黒恵子
2)子供の運命は親の手にあり……鈴木鎮一
3)教育は季節にあわせて着替る洋服ではない……真壁博
4)五才の体力のつけ方……小野清子
こどもニュース
5)アメリカの新しいお母さん……ボイル博士=山下千賀子訳
6)おたずねします・おこたえします
マイナス一才児・不妊は手術でなおせるか
「確実」とは期待できません……奥村裕正
0歳児・便通が多過ぎます
全然気にする必要はありません……緒方安雄
一才児・おしゃぶりと出っ歯の関係
出っ歯には大いに関係します……落合靖一
二才児・おむつがとれません
なかなかやっかいな問題です……深谷和子
三才児・外へ出たがります
お母さんのいらいらをやめましょう……内山喜久雄
四才児・実の母ではないとわかった時
あっさり応じてください……大橋淑子
五才児・黙りがちで怒りっぽくなった子
”第一反抗期”でしょう……河野良和
六才児・ピアノを習うのをきらいな男の子
練習がつづかないならやめましょう……五十嵐喜芳
七才児以上・知能指数の高い子は
知能指数は慎重にお調べ下さい……深谷和子
7)白い部屋(新企画-こども部屋が贈る白いページ
お子さんの楽しいらくがきで成長記録にもなります
おとうさん・おかあさんは考える
筆者紹介
”かしこいショッピング”ご案内
小黒恵子 詩
麦わら帽子 たべちゃった
くいしんぼ やぎさん
クローバ たべた
クワの実 たべた
紙人形 たべた
スケッチブック たべた
お日さまもたべた
やぎさんおなかが あついでしょ
アッ!!
あたしのオニューの 麦わら帽子
くいしんぼヤギさん たべちゃった
昭和45(1970)年に出版された処女作「童謡集 シツレイシマス」をはじめ「ホラ 耳をすまして」「うたのパレット」に収められている詩「くいしんぼうのやぎ」「たべちゃったやぎさん」と同じモチーフで作られている。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、「月刊誌 こども部屋」7月号(1972年)から、子ども向けの詩をご紹介します。(S)