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詩のご紹介261 シドモア桜(小黒恵子作)

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今日からは、少年少女合唱組曲「みなとヨコハマ 若いカモメたち」(高木東六作曲)の作品をご紹介します。第1作目は「シドモア桜」です。
 小黒恵子氏は、前書きで次の様に語られています。

 昔の横浜いまの横浜、たのしいエピソードを交えた詩にまとめてみました。
 この合唱曲集が横浜を発祥の地として、全国の若いカモメたちの少年少女の皆さんに、愛されうたわれることの願いと悦びを、風に向かっていっぱいに張った帆のように感じています。
                          小黒恵子
シドモア桜
小黒恵子作詞/高木東六作曲

パパッとパッとパッと 桜の花が咲きました
横浜にも ワシントンにも
青空そめて 微笑んでいます
アメリカに日本の 桜の花を咲かせた
シドモアの 心の花です
        さくら さくら
         パパッと咲いた

パパッとパッとパッと 桜の花がそよぎます
遙かな風 海を渡って
港の花に 伝言(ことづ)けてます
夢を見て安らかに 外人墓地に眠ってる
シドモアの 愛する花です
         さくら さくら
          パパッと咲いた

パパッとパッとパッと 桜の花が咲きました
横浜にも ワシントンにも
平和と愛と 悦びたたえ
アメリカと日本を 桜の花で結んだ
シドモアの 心の花です
        さくら さくら
         パパッと咲いた
    ※シドモア女史は外人墓地に眠っています。
     シドモア女史のなかだちで、尾崎行雄東京市長を通して、
     日米友好の使者として、ワシントンに桜の苗木を
     贈りました。今、ポトマック河畔の桜並木が
     立派に成長して、春には桜花の下で毎年行事が
     催されています。

 最後まで、お読みいただき、ありがとうございます。
 次回は、少年少女合唱組曲「みなとヨコハマ 若いカモメたち」 の中より「若いカモメたち」をご紹介いたします。(S)

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