見出し画像

詩のご紹介165 エメラルドの約束(小黒恵子作) ~エメラルドの約束

 こんにちは。小黒恵子童謡記念館です。

 今回の詩は、大人の詩集第2作目「エメラルドの約束」から、「エメラルドの約束」(エメラルドの約束)です。

「詩集:エメラルドの約束」については、下記をご覧ください。

まずは「目から」。

エメラルドの約束
~エメラルドの約束 「エメラルドの約束」より~
小黒恵子作

いや そんな目をしないで
野獣のようなあなたの瞳
あたしの心に火を点けるの
怖いから
目を閉じると
あなたにさらわれたあたしが
太陽のなかにとび込んで行く

野性の馬に乗って
あなたと二人で走りたい
まぶしいみどりの草原を
夜明けの白い砂浜を

太陽をたべよう
海をたべよう
みどりをたべよう
花をたべよう
言葉をたべよう
歌をたべよう
愛をたべよう 野性の季節に

小鳥が木の実をついばむように
あなたとあたしの愛の命にも
エサが必要だから

枯葉いろの恋など欲しくない
二人の愛はいつまでもエメラルド

素足になろう
裸になろう
魚になろう
真珠になろう
風になろう
ギターになろう
波になろう
故郷になろう あなただけの

二人の愛は
雨上がりのサバンナのもえるみどり
染まるようなエメラルド

約束しましょう
いつまでも変わらないあなたとあたしの
エメラルドの約束

 次は「耳」からお聴きください。

 朗読:大森寿枝
 
 最後まで、お読みお聴きいただき、ありがとうございます。
 次回の詩は「バラの扉」(「エメラルドの約束」~リンゴに雨が降るように~)です。(S)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?