【2021年最新】Instagramのアルゴリズムについて
こんにちは!SNSディレクターのおぐりんです。SNSの中でもInstagramが大好きで、仕事でもプライベートでも、ずっとInstagramを使って遊んでいます。
昨日、2021年6月8日にInstagramのランキングアルゴリズムについて公式の発表がありましたね!
Instagramマーケティングを行っている方々には嬉しいニュース!ということで、こちらの公式の発表を元に、Instagramが現状どのようなアルゴリズムなのか、運用者はどの辺りを注目するべきなのか、解説していきたいと思います。
Instagramのアルゴリズム
まずは、Instagramのアルゴリズムの基本的なところから。
2010年にInstagramがスタートしたとき、フィードは「最新順」で表示されていました。ただ、この方法では、ユーザーはフィード投稿の70%を見逃してしまうことが分かりました。なので、ユーザーが最も関心のあるものに基づいて投稿をランク付けする、現在のフィードを導入しました。
Instagramは、アプリの各部分(フィードとストーリーズ、発見タブ、リール)で、それぞれユーザーの使い方に合わせた独自のアルゴリズムを使用しています。なぜなら、ユーザーはストリーズで親しい友人を探す傾向にありますが、発見タブでは新たな情報を発見したいと考えていたりと、各部分によって用途が違うからです。
ここからは、1.フィードとストーリーズ、2.発見タブ、3.リールのそれぞれのランク付け方法についてお話していきます。
1.フィードとストーリーズのランク付け方法
フィードとストーリーズのランク付けを行うために、最初に、ランク付けする投稿を定義することから始めます。フィードとストーリーズは発見タブやリールに比べて簡単で、閲覧者がフォローしている全ての最近の投稿が該当します。
次に、投稿された内容、それらの投稿を行った人、閲覧者の好みなど、Instagramが所有している全ての情報を取得します。Instagramはこれらを「シグナル」と呼んでいて、シグナルが溜まることで、フィードであればより上部に表示され、ストーリーズだと左側に表示されます。
フィードとストーリーズの重要なシグナルは以下の通りです。(重要な順に並べています)
ここで注目したいのが「投稿者とのやり取り」や「お互いにコメントしているか」の部分で、フィードやストーリーズで既存ユーザーにリーチするには、ただ投稿を行ってエンゲージメントを増やすだけでなく、ユーザーとのコミュニケーションも重要であることが分かるかと思います。
また、フィードで最も注目されている5つのインタラクションがこちらです。
運用者が特に注目したいのが、投稿インサイトに表示されていない「滞在時間」。画像1枚のみの投稿を行っているアカウントは、カルーセル投稿にしたり、文字入りのクリエイティブを制作して、滞在時間を伸ばす工夫が必要になってくると思います。
これらの重要なシグナル以外にも、他の要素を考慮に入れる場合があります。例えば、以下の2点が例として挙げられています。
フィードからシェアしたストーリーズのリーチが下がったと最近話題になっていましたが、結論、Instagramは「フィードからシェアされたストーリーズを重視しない」というのを辞めたと述べています。
フィードからのシェアを重視していなかった理由として、ユーザーはオリジナルのストーリーズを見ることに興味があると一貫して聞いていたことを挙げています。ただ、ワールドカップなどの大きな出来事の時にフィードからシェアされたストーリーズが急増していることから、ユーザーはストーリーズが実際よりも多くの人に届くことを期待していたので変更を行ったとのことです。
2.発見タブのランク付け方法
まず、発見タブに表示させる投稿を定義するために、候補者の生成を行います。候補者の生成を簡単にまとめると、以下のような流れで行われています。
候補者の生成に関しては、過去の公式の発表に詳しく記載されているので、気になる方は読んでみてください。
次に、閲覧者がアクションを行う可能性の高い投稿をランク付けします。発見タブで重要なアクションとして、「いいね」「保存」「シェア」が挙げられています。
フィード・ストーリーズと同じく、発見タブでも重要なシグナルがあるので、重要な順にご紹介していきます。
注目したいのが、「①投稿に関する情報」の、投稿にエンゲージした数と速さです。数だけでなく速さも重要になってくるので、運用者は投稿時間も考えて、そのアカウントで最もエンゲージされる時間に投稿を行うのが良いでしょう。発見タブで特に重視されているシグナルなので、発見タブへの露出を狙いたい方は意識しておきたいですね!
運用の注意点として、Instagramでは推奨する内容についてのルール「推奨ガイドライン」を設けていて、発見タブで表示されない投稿もあります。例えば、タバコや電子タバコの使用を助長するようなコンテンツは表示されないようになっています。投稿する内容が問題ないか、運用者は推奨ガイドラインに目を通しておいた方が良いでしょう。
3.リールのランク付け方法
リールは発見タブ同様、フォローしていないアカウントの投稿が多く表示されるよう設計されています。なので、リールは発見タブと似たランク付けを行っていて、最初に、閲覧者が気にいると思われる投稿を選定し、そこから閲覧者にとって興味深いと思われるものが表示されます。
ただし、リールは閲覧者を楽しませることに重点を置いていて、最も重要な指標として「リールを最後まで見るか」を挙げています。
リールの最も重要なシグナルを、重要な順にご紹介していきます。
視聴完了はもちろん、エンゲージやコメントも重要なので、閲覧者のアクションを促すようなリール投稿の設計を行うことをおすすめします。TikTokでは、コメントを促すような投稿がよく見受けられるので参考にするのも良いでしょう。
リールでは、発見タブと同じ「推奨ガイドライン」が適用されていて、以下の内容は表示しないようにしています。運用を行う上で注意が必要です。
最後に
今回は、Instagramのアルゴリズムについて解説していきました。アルゴリズムを理解した上で運用を行うことで、より高度な仮説検証を行うことが可能になると思います。
ただ、アルゴリズムだけを意識するのではなく、1番重要なのは「ユーザーが楽しめるものは何か」を考えることだと私は思っています。
Instagramの投稿を見ているのは、機械ではなく生身の人間です。当たり前のことですが、特にInstagram運用者は数字を日々追っていると、忘れがちなことだったりしますよね、、!
Instagramは、多くの人を楽しませることができる素敵なツールだと思うので、私自身これからも楽しみながら運用を行っていきたいと思います。
Twitterでは、Instagramの最新情報や運用のTipsを毎日発信しているので、ぜひ情報収集にご活用ください!
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