超個人的、今日のおすすめの本『異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。』
こんにちは!おぐり丸です!
そういえば異世界系の紹介って案外してないな…と思いまして、今回は異世界を!それも異世界転移を舞台にした漫画を紹介しようと思います!!
そのタイトルは『異世界に救世主として喚ばれましたが、アラサーには無理なので、ひっそりブックカフェ始めました。』です!
難しいですが、”喚ばれました”は”よばれました”と読むものだと思います。
…多分。フリガナとかないので、予測でしかありませんが、まあそう読んだ方が違和感がないと思うので、私はそう読んでます。
というわけで!!!紹介していきます!!!!!
…あ、冒頭によんでって書いてあった…!
作者
原作:和泉杏花 先生
構成:近江谷 先生
作画:桜田霊子 先生
あらすじ
33歳のアラサーである水森月奈は、神を名乗る存在によって異世界の救世主になるために、別の世界に行って欲しいと頼まれた。
ただ戦う事や、冒険する事に興味を持てなかった水森は市街地から離れたところに住宅兼喫茶店をしたいと、お願いをして神はその条件を受け入れて、異世界に移動する。
そしてその世界で、一人の男性と出会う…。
主要人物
水森月奈…主人公。日本でOLをしており、趣味は読書と料理で、いつも通りの読書の途中で寝落ちした後、神によって世界を救う救世主として異世界に飛ばされる事になる。
仕事にも満足しており、友人もいる世界を離れるメリットを感じず、アラサーでもあるという理由から、一度は転移を断るものの、この転移が強制であり、願う事はなんでも叶えてやろうと言われたことで、自身が異世界に行った時に困らないためにありったけの願いを神に叩きつけ、悠々自適とした異世界生活をスタートさせるに至った。
性格は冷静だが親しい人と話す時は笑顔を出すと言った、良くも悪くも普通といった印象を与える人物。リスクにも敏感で、転移先の世界では救世主は国を挙げて歓迎される立場である事を嫌がり、隠すように生きているため、どうにか救世主の力を使わないように、バレないようにと生活をしている。
真面目に魔法の事も調べたりしているため、魔法も使える。
イル・ソウェイル…オセルという国の騎士団長。長い黒髪としかめっ面が特徴的な男性。
幼い頃より本が好きで、幼馴染のベオークに遊びに誘われても、本を読む事を優先しようとするほど。
月奈と出会った頃は、とある事情で精神的に疲労していた所で、ブックカフェという落ち着く空間と月奈の使う高度な魔法や新鮮な素材で作られた美味しい料理に癒され、常連となった。
騎士団長としての実力もあり、責任感も強く、ストレスの原因となった人物も護衛対象であれば命を賭して守る。
ベオーク…騎士団長であるイルの幼馴染で騎士団員。イルと比べると明るく、お調子者でな性格ではあるが、決して適当な人物ではなく指示を受けたら迅速に対応し動くことができる人物。
イルが最近行きつけのブックカフェが出来たという事に、心を落ち着ける場所が見つかったという事で、幼馴染として純粋に喜んでいる。
神…月奈を始めとした人間たちをイル達のいる世界に救世主として送り込んでいる存在。月奈以外の人間たちは一つだけ願いを言って世界に旅立っていたが、実は別に幾らでも叶えてもらえるらしい。聞かれなかったから答えていなかったそう。
そういった神という上位存在らしい所もあるが、送った人間の事を気にするなど、どこか人間臭い所も持ち合わせている。
概要
死んだわけではないが、神に選ばれた人間が異世界に転移させられるという世界観で、それは強制という中々厳しい世界観です。
作中で月奈も考えてますが、生まれ育った世界にいる友人や仕事を捨てなければならないという事です。
未練がない人には別に構わないという点ですが、主人公である月奈は自身がある程度分別の付く大人である事、前述の人間関係、仕事にも不満がない事もあり当初は転移を断ります。
結果強制であると言われたため、行くのならと月奈は好きなだけ願いをかなえてもらい異世界に行くわけですが、別の世界に行った後はそちらでのんびりと暮らしているので、元の世界の事を振り返る事は無いです。
更にブックカフェの運営するための本や、食べ物、家具などは神からもらったイメージした物を生み出すペンダントで作り出せるので、お金は必要ないのでカフェでの料金は現地人的にはかなり安いらしいとの事。
転移の際に移動先の一般常識も貰ったため、絶版になっている本だとかもそういった情報も月奈は知っているので、現地人との会話では余り祖語は生じない。
高度な魔法を普通に使っているので、内心驚かれてはいるが、市街地から離れた所に喫茶店を開いていることもあり、案外仙人的な人と思われているかもしれない。
個人的おすすめポイント
この作品は、救世主だとバレたくない主人公と、もう一人いる救世主に苦労させられている騎士団長の恋愛漫画です。
なので、主人公は自身が救世主だと知られれば、きっと嫌われてしまう…と考えて尚更自分の存在を説明できなくなるというもどかしさがメインであるのです。
主人公は目立ちたくないという気持ちはありますが、優しい騎士たちを守りたいと思う気持ちもあるため、高度な魔法を使います。
もちろん優しい騎士の中には好きなイル騎士団長も含まれています。
そういった互いの知らない事情によってもどかしさが生み出されていて、とても高度な物語になっています。
全五巻で完結しているという集めやすさキリの良さもありますが、主人公がいかに救世主であるかバレないようにするかなどの駆け引きのドキドキも、この物語の面白さに関わっています。
イルは騎士団長という国に仕える立場であり、主人公の月奈は救世主という国にとっては最重要人物であるという立場であるため、己の立場や役目をどう乗り越えて結ばれるのか…!!がやはりこの作品の肝でしょう。
月奈以外の救世主は二人登場しますが、どちらもまた癖の強い人物です。
その二人に比べると、月奈はかなり素朴な人物であるため所謂主人公上げ的に使われるのだと思われるかもしれませんが、主人公は自分の控えめな行動を悔いる場面もあるため、ただ主人公を善人に見せるための癖の強いキャラというわけでは無いと思います。
ただ基本的にずっと同じ国を舞台にしているので、冒険というような行為には出ません。
主人公以外は、騎士団が主に登場するのでそちらの視点では、国境沿いなど、戦闘などが描かれます。そういった描写も迫力があり、おすすめです!!!
さいごに
絵柄から見て、女性向けである事が分かりますが、物語の展開等は男女関係なく楽しめるものになっています。
イルの視点も時折挟まれるため、男性の視点もあるという事で、正体不明だが魅力を感じる女性に惹かれる…というワクワクも感じることができます。
一人目の救世主篇、第二の救世主篇、主人公編…みたいな感じで三つの物語に分かれた話で展開するのでとても読みやすいで、ぜひ読んでみてください!