超個人的、今日のおすすめの本『恐怖の谷』
こんにちは!おぐり丸です!
なんだかんだと三ヶ月くらい毎週続けられているのには中々に感動しております。
もしかしたらこの先、更新頻度が下がるかもしれませんが、どうにか続けられたらなぁと思っています!
さて、今回はシャーロック・ホームズシリーズの長編第四作目。『恐怖の谷』です!
そういえばバスカヴィルの犬の実写ってやってましたよね。結局見てませんが、あれって面白かったのかな…??
作者
作者:アーサー・コナン・ドイル 先生
訳者:延原 謙 先生
あらすじ
ポーロックと呼ばれる男から手紙の暗号の答えが、サセックス州で起きた凄惨な殺人事件と繋がったことを知るホームズ。
驚きと、刺激を受けた彼は、この事件に対して強い興味を持った。
そして事件の中で見え隠れする「モリアーティ教授」。
時代を超えて行われる復讐劇の結末とは…。
主要人物
シャーロック・ホームズ…主人公であり、言わずと知れた私立探偵。今作では彼のもとに暗号の手紙が届くところから、事件に関わっていくことになる。
ジョン・H・ワトスン…語り部であり、世界一の名探偵の相棒。そんでもって開業医。今回もまたホームズと共に、不思議で悲しくも恐ろしい事件に関わっていく。
ポーロック…ホームズに暗号の手紙を送って来た人物。ポーロックという名は偽名。
モリアーティ教授…ホームズの宿敵で犯罪界のナポレオンと称される人物。今作の事件でも影にいるとホームズは睨んでいる。
概要
今作は、全四作あるシャーロック・ホームズ長編作品の第四作目となっております。
所謂最後の長編になります。
話の内容もかなり複雑となっており、現在と過去の事件が絡みつくような構成になっているのと、『緋色の研究』同様過去話がかなり長く(より重要な話)なため、現在に起きた事件の事もしっかり理解して置かなければなりません。更に過去の事件も中々に複雑な事件なのでこれもまたしっかりと読み込んで理解しましょう。
この二つの事件のきっかけ、結末を読み込むことで、この長編の結末の驚きとじんわりと来る読後感、清涼感が貴方の心を掴むでしょう。
個人的おすすめポイント
まず一つ目は、前述もしましたがホームズ最後の長編であるという事です。ホームズとワトスン博士はこれまでの長編の中でもかなり濃厚な謎に立ち向かう事になるのです。最初に暗号が出てきて難しく思うかもしれませんが、暗号なんて序盤も序盤なので、気にせず読み進めても良いかもしれません(そんな事はない)。
二つ目は、カラクリ自体は案外すぐ理解できるものの、何故それをせざるを得ない状況になったかがかなり難しいという事。これは現在の事件でどうやってその結末になったのか、という事は案外納得できるしすぐに理解できるのですが、その現在の事件が起きてしまった理由やきっかけがかなり難しく、何度も読み込まないと理解できないという事です。
なぜこの二つ目がおすすめなのかと言うと、二つの重要な事件のうち一つは理解しやすいというのが、それで充分読後感を得られるというわけです。
訳文であり古い作品であるこの作品は、慣れていないと読むのすら大変だと思います。
なので、簡単ではないものの一旦の読後感が得られる段階があるというのは重要だと私は思うのです。
さいごに
私は長編だとこの『恐怖の谷』が一番好きなんですよね。
全てが語られた後のうおおおお!!って感じが…(最後の最後で語彙力が無くなる)。
過去話はかなり複雑かつ長いものの、とても面白いんですよ、ホームズ出てこないのに。