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東南アジアの旅 (4) マレーシア〜インドネシア

マレーシアの次は、インドネシア。

この旅のハイライトは
インドネシアへの入国の時だった。

今では笑い話だけど、その時は全く笑えなかった。


インドネシア ボロブドゥール


インドネシアへ向かう飛行機はもちろんエアアジア。
ムルから一度クアラルンプールへ戻った。

この日は空港近くのホテルに泊まった。
ホテルのロビーには、空港のように飛行機の離着陸情報が常に確認できるモニターがあった。

荷物の重量の事やチェックインの仕方など最初は戸惑ったけれど、もう2回も乗ったのでLCCの飛行機の乗り方は分かった。
エアアジア専用のターミナルにも2回行ってて把握しているし、
1時間前ぐらいの到着でいいよね、っということでスケジュールを決めた。
翌朝ロビーで、
自分たちが乗る飛行機が遅延や欠航していないかを確認してタクシーに乗った。


空港では、小さなATMみたいな機械でチェックインしてから係員のいるカウンターで荷物を預ける段取り。

もう手慣れた感じでチェックインを進めていく、、、
チェックインできない。
何度やっても。
なんで??

カウンターで聞いてみたら、
もう締め切ったと言われた。
1時間前でまだまだ時間あるのに、なんで??

国際線は2時間前にチェックインを締め切ると言われた。



え!?


あ、国際線や。
これからうちらが乗るの、国際線や。


マレーシア国内を移動してたのでスムースに乗りこなしていたけれど、
ジョグジャカルタ行きの飛行機は国際線。
私たちは国境を越えるんだ。
すっかり忘れていた。

どおりで、カウンター周りは人がいないわけだ。
チェックインしようとしている人が私たち2人だったのは、そういう理由か。

ここで、2人とも絶望。
どうしよ…

今日はジョグジャカルタのホテルを予約しているし、
明日は、行きたかったボロブドゥールに行く予定をしている。
どうしよ。

そんなにWi-Fi環境が整っていなかった当時(2012年)、
海外でネットが便利に使えないのは分かっていたし、
旅先で使うつもりはなかったので、
持っていた携帯電話は海外契約してこなかった。
私はまだガラケーを使っていたので、電源すら入れていなかった。

携帯電話はネットができないので頼ることができない。
何も検索できない。

今日の、ジョグジャカルタ行きは満席だったのか便がなかったのか、エアアジアでは行くことはできないことが判明した。


やばい。

乗り損なった。

数えきれないほど飛行機に乗ってきたけれど、
人生で初めて乗り損なった。
飛行機を乗り損なうと、
こんなに焦って気が動転するんだ。

私たちがなぜこんなに不安に襲われたかというと、
まだ旅の前半だったから。
ジョグジャカルタでボロブドゥールとプランバナンを見に行って、次のシンガポールでは友人に会う約束をしていて…という風に、
この後のスケジュールはきっちり組み立てていた。

このままでは、
あのホテルに〇泊してあの便に乗って…といった
この後のスケジュールが全部パーになる…
というくらいの思いに駆られていた。

冷静になれば、1日ぐらい台無しになってもそんな大したことないし、
ひとまずクアラルンプールへ戻れば当日泊まれるホテルなんて山ほどあったはず。
だけれど、
その時は2人とも
初めての事態にものすごく焦っていた。

とりあえず、エアアジアではどうしようもできないことが分かったので、
LCC専用ターミナルに隣接している大きい方のターミナルへ移った。


きっとここならジョグジャカルタ行きの飛行機があるだろうと一縷の望みをかけて、
マレーシア航空カウンターへ行って、ジョグジャカルタ行きの空席を確認しに行った。

ジョグジャカルタ行きの飛行機は満席だったか便が無かったか記憶は曖昧だけれど、
マレーシア航空でも直行便に乗ることは無理と判明した。


ここでも、
私たちの選択肢がまたひとつ減った。


ジョグジャカルタの街並み

その日は午前中の便でジョグジャカルタへ発ち、午後はゆっくり街歩きでもしようというプランだったのに。

マレーシア航空のカウンター前で再び立ち尽くしていた。
その時点で、もうすぐお昼を迎えようとしていた。


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