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「仲がいいとおもってるのはわたしだけ?」友達ごっこも悪くない◆チーム友達【ぷろおご伊予柑の大預言】


ぷろおご 伊予柑



「わたしはあの人のことが好きだけど、あの人はわたしのことをどう思っているのか、わからない」


伊予柑:今回は「チーム友達/あの人とわたしは仲がいいのか?」というテーマです。 前回につづき、観客としてぷろおご図書館のメンバーがいます。

テーマにある『チーム友達』というのは、ぷろおご図書館のメンバーのひとりが「めっちゃおすすめです」って教えてくれた楽曲です。

伝説のヒップホッパーの人が、一回引退してちょっと活動のなかったところに、この楽曲で復活を果たしたんですね。MVにでてくる人たちはみんな地元の友達のオールスターなんです。スマブラみたいなもんだと思ってもらうとわかりやすいです。

オールスターが集まって、ひたすら「チーム友達 チーム友達」ってずっと一緒に言ってるんですよ。地元のヒップホップという、反骨なカルチャーのトップスターが友達を集めて、「チーム友達」って歌ってるというのにちょっと感動したんです。

サビは永遠に「契ろう、契ろう」って言っている。これをライブで歌っているときに客席で「契ろう」って繰り返してる人はおそらく友達がいない、もしくは少ないと思うんです。チーム友達、契ろう、契ろう、ってそこで言うということはいらっしゃらないですよね、という



伊予柑:チーム友達」、これがいまみんなが求めているものなんだってグッときたんです。ヒップホップという若者の最先端の歌にも、「あの人と私は仲が良いのかわからない」っていうのが現れてるんだ、って。「あの人と私は仲がいいのか。私があの人を好きでもあの人が私を好きかわからない」ってみんな思ってるんだなぁって


ぷろおご:よくありますね

「嫌われても平気な人」って、ほんとうにいるの?


伊予柑:これを解決するには、みんなで契ろう契ろうってジャンプすればいい。そうすればとりあえずは「私たちは友達だよね」言ったことになるんですけど、そんなのなかなかないですよね。どうしたらいいですかね



大学の食堂でよくあの人を見る。

話しかけてみたい

だけど、自分が声をかけてもいいのかな


ぷろおご:個人的には、仲がいいかどうかとか、気にしたことないです


伊予柑:でも、断られたくないじゃん

ぷろおご:断られたくないっていうだけですよね。それは仲が良いかどうかどうこうじゃなくて、たんに傷つく余力がないだけというか。

なんか言われるわけですよね。「あいつはなんか言ってるけど、オレはべつに友達と思ってない」って言われたら、立ち直れないっていう話で、攻撃を受けたら即死みたいな。即死だから恐怖するんでしょうね。ああ、そのパターンね、ってなればそんなに

伊予柑:「いつもあの子は私のこと誘ってくるけど、うざいんだよね」って言われたらツラいじゃん

ぷろおご:ツラいのはツラいかもしれない。ちゃんとリカバリのラインを越えなければいいよね


伊予柑:いやいや無理だよ、、

ぷろおご:おれはほんとうに気にしたことがなくて、それは言われたことがないからとかじゃないとおもう。そうなってもへいき



ぷろおご:これはなんでかっていうと、おれの家がワークしてたからだとおもうんですよ

伊予柑:家に20人いたから。なるほど。バックアップがいっぱいいる

ぷろおご:うん、ぜんぜんこまらないんで


伊予柑:多分みんな残機1とか0ですよ

ぷろおご:そう、0〜1なんですよね。だからたんに仲がいいかどうかとか、あやふやな概念に踊らされる



伊予柑:いやいやいや。だって「あなたがいいか」は大事だよ

ぷろおご:え?

伊予柑:大事ですよ


ぷろおご:そうなんですか?なんで?

伊予柑:仲がいいかどうかは大事じゃないんですか?


「わたしたち仲良しだよね」はぜんぶウソ?


ぷろおご:仲がいいってまた次回会える可能性が高いってこと?

伊予柑:うん、断られにくい

ぷろおご:おれは結果から見たほうがいいとおもう。たとえば、おれと伊予柑は仲がいいですか?ってのを決めるのは「わたしたち」じゃないとおもいますね。


伊予柑さんとぷろおごさんって仲がいいですよね

ぷろおご「そうなのかな」


「だって毎月会って収録してるじゃないですか。ギャラとかでてるんですか?」

伊予柑「いや、ないです」


ただの仲良しじゃん」

ぷろおご:仲がいいのかどうか、それは客観的にそう言わざるをえないというか。本人たちが「ビジネスパートナーですよ」とかって言ってても、仲良しに見える。逆に、「オレたちめちゃくちゃ仲がよくて〜」のほうがビジネスパートナーっぽいし、

「私たちが仲がいいのかどうか」って主観的な判断によってきまるんじゃなくて、むしろ客観的な情報なのかなとおもうんですよね



伊予柑:それでいうと今年、年賀状を送ったんですけど、

年賀状といっても畏まったものじゃなくてDMで画像をビョンって送るくらいのなんですけど、年賀状を送るにあたって、この人と自分は仲がいいのか…ってリストを見ながら一生懸命考えたんですが、なかなか進まなくて

結局、「全部送ろ!」ってダーッと送ったんですよ。もう100通は送ったからひとつひとつの反応が気にならなくて、「反応がきたらうれしい」くらいの気持ちになんですよね。反応がくると思ってなかった人から「ああ、ありがとうございます!今後は〜」みたいなこときたら、純粋にうれしい。たくさん送っちゃうと、なんか返信率が30%あればいいかな、って


ぷろおご:わかった。結局、軍事力なんですよ。あいつは仲がいい人がひとりもいないっていうのは危機で、その点、女はすごい


友達とは軍事力である



ぷろおご:女はだいたいみんな子どもの頃からやってる。たとえばスマホを持ってたら友達と一緒にカフェ行ったときに、写真を一緒に撮るんです。ふつうのカフェのただのフラペチーノですよ。でも、ぜったいにおなじところで写真を撮る。

相手を写さなくてもいい。ただおなじ対象を撮ってインスタのストーリーにあげたら、「こいつとこいつ遊んでたんだな」っていうのがまわりに伝わるじゃん。こういうメッセージを必ずやるんですよ。そうすると、この人には仲良い人がいるんだなっていう状態になるわけですよね


伊予柑:わたしには仲間がいますよという

ぷろおご:そう。いますよって言ってると、変なことをしてこないし、「あいつと友達じゃない」っておもってたって、言わないじゃないですか。そんなひどいことを




伊予柑:「AちゃんとBちゃんは実は友達じゃないよね、」なんて言うわけがないですね

ぷろおご:「あんなに仲良くしていてそんなことを言うなんてひどいやつだね」ってなっちゃうわけで、カウンターパンチくらうじゃないですか。で、向こうは友達が全員友達じゃなくなるというか。仲が良いという記号、一緒にストーリーをあげる権利を失って「あの人って友達いないよね、」ってなっちゃう。そうすると、どんどん友達ができづらくなるし、見捨てられやすくなっちゃうじゃん。

軍事力の表明、仲がいいですよ、というメッセージを発する。これを本能的に重要視して実際にやっているっていうのが女のすごいところで、男は結果的なやつしか生まれないんですよね。

たまたま野球チームがおなじで集合写真があるとか、部活で3年間一緒に練習したとか、結果としてでてこないと。表面的じゃないんですよ。でも、序盤というか友達がいない状態では、たぶん表面的なほうがよくて


伊予柑:前回おっしゃってた、とにかく長く顔を合わせるしかないんだ理論ですよね。友達ごっこをずっとしていたら友達になる可能性が高くなる



雑に扱われているなら、それは友達が少ないせい


ぷろおご:いいんですよ。ディズニー行って、「わああ」って茶番をやってストーリにあげるけど、内心はお互いにめんどくせえな、って思っていてもいいんです。それを5回10回やってると、まわりは仲良いんだねって思う。そうして会っていくうちに、いろんなバリエーションの演劇をすることになるじゃないですか。そうすると、なんかいいかもってなったりするわけですよね

伊予柑:ジャニーズとかバンドマンもみんなめっちゃ仲がいいことになってます



ぷろおご:そうそう。実際にそうなることもあるじゃないですか。5人いたら、2人組ぐらいはできるわけですよ。ほかの3人とは仲悪いけど、みたいな状況が発生しますよね。まあ、だいたい別れるんですけど。それでも少なくともできているわけですよ。



表面的な友達アピール、自分たちじゃないところに向けた「わたしたちって友達だよね」ってけっこう効くんですよ。それは「わたしたち」以外の人たちに向けたメッセージなんですよね。

たとえば、同窓会に行ったとき、全然関わってなかったけど、お互いに顔と名前をギリ覚えてるぐらいの女たちがいるじゃないですか。「あの子って〇〇ちゃんだよね」とかって周りの人に聞いてるのに、対面したら「ああー!ひさびさ〜!!!」とかって言って、ずっと会いたかったみたいなテンションであいさつしたりするんですよ。あれはほんとうに天才というか、あれをやることによってお互いの安全性をが担保される。

「わたしたち」ではない、外に向けて「わたしはこういう義理を果たしますよ。友達ではない、友達だと思ってなかったとしてもちゃんとあなたを友達として扱いますよ」という


伊予柑:チーム友達だ

ぷろおご:そう、これはだいじ。「オレたち、お前がここにいたら一緒に飛ぶよ、ジャンプする」みたいなね

伊予柑:男用の「〇〇ちゃん、ひさしぶり〜」っていうのは、「チーム友達チーム友達」って言ってジャンプすることなんですね

ぷろおご:そうすると、こいつらは友達って言い合う仲なんだってってなる

伊予柑:なるほど、意味があった



ぷろおご:「あいつはやめとこう、とかやらないんだな。」ってなるとコミュニティが安全になるじゃないですか。入りやすいというか、入って自分がおなじことをやっていれば、外からは友達が10人はいそうに見える


伊予柑:チーム友達ってやれば輪に入れてたのしいですからね


ぷろおご:そういうバランスですよね。本質をやっていいのは本質を持ってるやつだけ。おれとかはたまたま家があったんで、表面的プレイをやらなくても「あるしな、」って。

余裕があるかどうかって外から見たときにわかるじゃないですか。余裕があるように見えると本質プレイだけやってても、友達はできるし。それがない人は結局は見せていかないと。詐欺師みたいに「オレは強いアピール」をうまくやって、そのあいだに実績をあげていく




友達の少ない人が抱えているジレンマについて


伊予柑:今の話を僕の言葉に置き換えると、友達とは儀礼でも取引でもない関係性である になりますね。最近よく考えてるんです。

儀礼というのは、「こう集まってみんなでこうするよね」っていう理由が外部からあるもの。部活に行かなきゃ、バイトに行かなきゃ、学校に行かなきゃ、会社に行かなきゃね、とか、それはそこに集まる構成員の意思じゃないけれど、そうするのが当然だから集まって顔を合わせる。

サークルもそうだし、「ひさしぶり〜!〇〇ちゃん」みたいな女子のそれはほぼ儀礼。そういうルールになっていて、集まったらそれをやる。プラペチーノを一緒に飲んだら写真を撮ってSNSに載せる。そうなるに決まっておるみたいな。

取引というのは、私とあなたが会うのはこういう理由があるよねという合意しているもの。本を貸し借りしますとかパパ活をします、とか。お金を伴うこともあれば、そうでないときもある。AさんとBさんが会ってるのは合理的だよねというふうに客観視される取引のことで、パン屋に行くとそのうち仲良くなるよね、は要するに取引です。パンとお金を交換している。

で、儀礼とか取引じゃなくてふらっと、飯いかね?っていうのがたぶん友達だと思うんだよね



ぷろおご:友達とは儀礼ではない関係であるっていうふうにしたときに、半分まちがいがあるとおもうんです。おれは友達は儀礼的な関係だとしてもよいとおもう。ただ、「儀礼ですよ」「儀礼だったの?」って言っちゃだめなんですよ。それを言わない程度の関係性かどうか。友達とは、儀礼ではない関係、あるいは儀礼であったとしても「これは儀礼だったのよ」って言わない、という。そこはかなりちがうポイントだとおもう。

「儀礼ではない」からだとスタートできないんですよ。儀礼であってもいい、それでも友達だとおもっていて、ただそいつに「友達のフリしてるだけで、ほんとうはインスタのストーリーにあげたやつも行きたくなかったんだよね」って言わないってこと。これができたら友達だとおもうんですよ。儀礼でもいいんです



伊予柑:たとえばわかりやすい儀礼にサークルがありますよね。週に1回月曜日の19時に部室へ集まりましょう、これは儀礼。でも、「お前と会う理由なんてないよ。サークルに行ってるだけだから」って言うのはだめだよね


ぷろおご:いわゆるアンチメッセージというか、いちいち「〇〇だけだからね、」っていうのはコミュニケーションとしてあるけど、そういう言葉をそのままの意味で相手に送るっていうのはたぶん友達じゃないんですよ。

その関係は友達とは言えなくて、ただの儀礼的な関係だとしても、それを伝えずに一緒にいられるんだったら、おれはその関係はもうすでに友達だとおもう。儀礼だったとおもっていたとしてもね

伊予柑:「せっかく集まったし、サークルの後に飲みにいこう」ってなるわけですからね



ぷろおご:「サークルがなかったらこいつ会わないなぁ」と、って思ってても言わなきゃいい。「あなたとは友達ではない」って言わないでおこうっておもうんだったらそれはたぶん友達なんですよ。言ってしまえばほとんどの関係は儀礼ですからね。会社も儀礼だし学校もほとんど儀礼

伊予柑:そうすると、「あの人と私は仲がいいのか」という疑問を持つと逆に友達ができないようですね

ぷろおご:そうですよ

伊予柑:本質から欲しいってことだから


ぷろおご:半歩下がらないといけない。儀礼でもいいし、仲が悪くてもいい。まあ仲が悪いっていうのは揉めてるからあれだけど、

伊予柑:会ってるうちに好きになるからね

ぷろおご:良くも悪くもないんだったら、それは良くない?っていうかんじ




ぷろおご:儀礼をするだけの仲っていうのはそういうことじゃないですか。べつに仲はそれほどよくはないけど部活が一緒で毎日顔を合わせてるし、飯食って、飲み会があったら呼ぶ、みたいな。それはそれでよくない?っておもうし、そこからしか仲がいいっていう状態は発生しないから。仲が良いところだけを取りに行くと、たぶん絶対にうまれないんですよ。「仲が良いのか悪いのかわからん。あいつもどうおもってるのかわからん」ってところをひたすら擦っていかないとでてこない気がする

伊予柑:そのときに外に理由があれば、べつに傷つかないですね。サークルにこなかったのは私が嫌いだからとかじゃなくて、べつの用事があったんだろうってなるわけだから


「つねに新しい友達を求めるべきですか?」


伊予柑:じゃあちょっと大学生にご質問をいただきましょうか


大学生Aさん:明後日から就職なんですけど、会社で友達をつくるにはどうしたらいいですか?

ぷろおご:おれ就職したことないからわからない



伊予柑:今の話では、儀礼をしよう!ですね

Aさん:自分はそれができないんですよ

ぷろおご:なんで?



Aさん:もうすでに友達がいて、その人たちと仲がいいんです。もうダンバー数に達しているので、



伊予柑:オレは地元に友達が多いからこれ以上は不要だけど、会社で友達をつくらなくてはいけませんか?って話ですか?

Aさん:そうですね

伊予柑::要らないのでは?


ぷろおご:まあ、どういう内訳かわからないからなんとも言えないけど、ダンバー数って統計だからね


伊予柑:俺もべつに会社の人とプライベートで遊ぶことはないですよ。仲はいいですけどね。それは普通じゃないかな

ぷろおご:本当になにもほかにない人はそこしかないから、一個成功体験を積むしかないよねって話だよね

伊予柑:「ランチに行く人ができる」はいいんじゃないですかね。地元の友達と会社のランチは行かないし

ぷろおご:いま友達がいるんだったら、それはクリア後なにしたらいいですか?みたいな話ですよね。「シナリオ、クリアしちゃったんですけど…」って

伊予柑:たしかに。あとはもう好きなだけレベルをあげよう、ってなるよね

ぷろおご:各々のやり方で好きに楽しんだらいいんじゃない?



Aさん:続きなんですけど、新しく人づきあいをするとなると、これまでの関係の人たちから誘われたときに断ることになるじゃないですか。相手は自分と会いたいと思っても、自分は会えない場合が多くなる。断るのが申し訳ないな、って気持ちになっちゃって、悲しくなるんですよ。どっちかには会えなくなっちゃうので。こういう気持ちはどうしたらいいですか?


伊予柑:A子ちゃんとB子ちゃんに同時に告白されてどうしよう、断るのはかなしいって話に聞こえるんですが・・・

ぷろおご:結婚したらいい


ぷろおご:結婚したら「アイツ結婚してるからなあ」ってなる

伊予柑:たしかに、リアル結婚ね

Aさん:ありがとうございます

伊予柑:解決した!

ぷろおご:妻がいたらそれは帰らなきゃな、ってなるからね。免罪符をちゃんと買ってないからいけない。自分と並ぶ友達とか、同列の存在だと、「ちょっとなによ!」ってなるけど、妻とか子どもとか絶対的な存在があったらそれはしょうがないね、ってなる


伊予柑:ちなみにお医者さんは学会に行くらしいです。「ハワイ旅行に行くので今日は診れません」って言うとなぜか殺されるので、「学会がございまして…」って言って休む


「友達がたくさんいるってどういうことですか?」


伊予柑:じゃあもうひとり

Bさん:チーム友達は何人構成だとおもいますか?

ぷろおご:どういうこと?

伊予柑:みんなでウェーイってスマブラみたいに盛り上がってる人たちは画面に30〜50人ぐらいいたんですけど、チーム友達の輪はどのくらいの大きさか?


ぷろおご:真ん中にあるものの負担によるんじゃないですか?野球部でいうと甲子園を目指したら50人っていうし、ふつうの県大会だったら20人ぐらいでしょう。真ん中のタスクの重さじゃないですか?


伊予柑:一般的にはひとりで集められるのは10人ぐらいですそれ以上だとけっこうパンクしちゃう

ぷろおご:そのぐらいの規模だと真ん中の負荷はないですよね。趣味とかはなんにもコストがないから5、6人とかだし、それがビジネスとかコストのかかるものになっていくとちょっとずつ増えていく


伊予柑:やっぱり10人じゃないかな。つまりチーム友達がカラオケ会だとすると、パーティールームを借りても、10人以上いると「いつまで経ってもマイクまわってこないな、」みたいな気持ちになるので。10人ぐらいのチーム友達をしていくと、いずれ仲良くなるかもしれない




ぷろおご:男と女でだいぶちがう気がしますけどね。女は上手いので、みんながやってることを真似してたら、なんかわかんないけどいけてますね

伊予柑:女性のほうがチーム友達が上手いですね。でも、女性のなかにもチーム友達が苦手な人もいるじゃないですか

ぷろおご:女性コミュニティが?

伊予柑:うん

ぷろおご:苦手っていうかパージされてる人はできない

伊予柑:おなじでは?苦手だからパージされちゃうのでは?

ぷろおご:ある時期に所属していたコミュニティのなかで劣等だとそれ以降、そのコミュニティ内での機会が損なわれるから、その結果能力を得られないとおもうんですよ。なので、そんなに機能として致命的な人は見たことがないですね


伊予柑:経験が足りないことはある

ぷろおご:そう、奪われちゃう。なんていうんだろう。15人いたら、ひとりかふたりは脱落して機会を奪われるわけじゃないですか。それが初等教育のときとかだと、きびしい。さらに中学生デビューとか高校生デビューで失敗すると、そういう大人になっちゃう

伊予柑:そうするとチーム友達をおじさんでまかなうことになっちゃってよくないんですね

ぷろおご:一時しのぎでそれをやっていても、のちに結婚できたら結婚がコミュニティの基盤になりますよ。そこまでいくってことになるんじゃないですかね。だから結婚したほうがいいです


伊予柑:また結婚が結論になりました

ぷろおご:そうですよ。女コミュニティできない、男コミュニティできない、じゃあ結婚しようという話。それがいちばんシンプルだし、子どもっていう強制力がはたらく

伊予柑:子はかすがいですからね


友達ごっこが苦手な人ほど、結婚をすべき


ぷろおご:結婚して子どもができると、社会的にも生物的な本能としても、いろんなやらなければならないことが生じるじゃないですか。あるいは、やらないことで社会とか法律からアタックされるから、アタックされないようにやろう、とか。暴力か愛情かわからないけど、強制力が生じますよね

そうすると、場面場面でどうにかしようとする。あらゆる機会を得られるわけです。それをやっていれば結果的に能力が磨かれるから、そしたら意外とまともにうまくやれたりする


伊予柑:さすが結婚したぷろおごさん。違いますね

ぷろおご:いろんな分岐はありますけど、女の人のほうが得意ですよね。女の人がなにかうまくいかない場合はそれ以外に原因があるんですよ。友達とうまくやれないというよりは、すごい嫌なことをしているとか


伊予柑:僕が観察しているパターンだと、家に安全がなく、睡眠不足なので友達ができませんってパターンがけっこう多いですね

ぷろおご:基盤の問題ですよね

伊予柑:基盤の問題が多いかな。基盤にはまったく問題がないんですけど、友達できませんっていうパターンは、ほとんど見たことない

ぷろおご:ないね。そういう基盤がない状態から、どうやってゲリラ戦をして、ある程度浮上するか、平均まで戻るかって話なんですけど、これはもう結婚ですよ。あるいはなんかわからないけど地道な努力

伊予柑:でもね、インターネットでスパチャもらった方が早いって思っちゃったりするんですよ

ぷろおご:それなら、インターネットでスパチャをもらうコミュニティに所属して、その会の15人中の1人の脱落者にならなければいいんですよ。そこでまた機会が得られるので

伊予柑:そこは15人中のひとりが集まったすごい場所ですよね

ぷろおご:どこかしらでは浮上できますよ

伊予柑:どこからしらの人生の分岐点でうまいことチーム友達の輪に乗っかって儀礼しましょう、ですね


ぷろおご:ほら、オタクコンテンツの声優系の映画とかで、はっちゃけるオタクの動画がツイッターにあがるじゃん。「盛り上がっちゃってるみたいだけど、なんかノリが寒いね」みたいなコメントをして殺されるみたいなさ。

あれは、映画館でオタクのなかでも陽キャ偏差値みたいなのが高い人たちが踊ってて、それ以外の下位何パーセントの人たちが脱落するっていう構図ですよね。教室でもその構図はよく見る。ちがう教室に入って、ここだったらわたしはやっていけるんだ、みたいな。そういうところで生きていけばいい


伊予柑:しんどいよ・・・


ぷろおご:それしかなくないですか?学校もそうじゃん。偏差値だったり、平均的な知能だったり知識量っていうのは学校ごとにちがう。さらに、進学校はさらにレベルごとに教室をわけますよね。すごい進学する子たちとゴミ箱みたいなクラスでわけるとなんか良くない?みたいなかんじでさ


伊予柑:「わたしはこの大学に行けなかった」ってなったらべつの、行けるところでやっていくしかないですからね


ぷろおご:そうそう、底辺クラスのなかのエリートはクラスのなかでは上位であることでちょっと自信がついたり、先生を独占できることでより吸収できて、ちょっとポップしたりするわけじゃん。そういうのはありますよね。

東京のすごくレベル高い学校の下位何%に入るよりは、地方のエリートになったほうが3年後の出来上がりがよくなる、みたいなことはある。いろんな機会に恵まれて社会的な期待を受けた結果、自信もついたりして


伊予柑:序盤の仲良しごっこの輪に入れなかった場合は、1ランク志望校を落としていただいて、そこで自分が入れる仲良しごっこの輪に入るそれを無限にやっていこう、という。それが嫌だったら結婚して終わり・・・

結婚のほうが楽な気持ちになってきました



ぷろおご:結婚はラクですよ

伊予柑:既婚者はちがいますね・・・!

(チーム友達/あの人とわたしは仲が良いのか 完)

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