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海外アートニュース(2023年7月1日−15日)

米国の景気後退予測が刻一刻と揺れ動くなか、オンラインアート仲介業者・Artsyは従業員の約15%にあたる35人のスタッフを解雇した。ARTnewsが入手した6月21日付の電子メールで判明し、Artsyの広報担当者も事実と認めている。-ARTnews


テルアビブ美術館は、最近クリスティーズに対して起きたハイジ・ホーテンのコレクション売却に対する厳しい非難を受けて、今年12月に開催予定だったクリスティーズ主催のカンファレンスをキャンセルした。 アメリカユダヤ人委員会を含むいくつかの団体は声明を発表し、ホーテンの富は第二次世界大戦中のユダヤ人の権利剥奪によって得られたものであると主張したが、クリスティーズはオークションを開催。5月に開催されたオークションでは2億ドル(約284億円)以上を集め、これまでで最も高額な宝石のプライベートセールとなっていた。-ARTnews


フランス国民議会が美術館がナチスに略奪された美術品の返還を認める法律を可決した。 新しい遺産法では、これまでの手続きのように個別の法律を制定する必要がない。この法律には1933年1月30日から1945年5月8日までの間に盗難または不本意に引き渡されたことが証明された文化財が含まれている。-ARTnews


LGグループはブランド価値を世界的に高めるためにアートに大きく投資している。 LGは芸術の革新を促進し、デジタルアーティストのスポンサーとなるために、世界の美術館や機関とのパートナーシップを積極的に拡大してきた。昨年6月にはニューヨークのグッゲンハイム美術館と提携を結び「LGグッゲンハイム賞」を創設。芸術作品に人工知能を活用してきた米国のアーティスト、ステファニー・ディンキンスがこの賞の最初の受賞者となった。-THE INVESTOR


ウクライナ侵攻を受けて国際制裁の対象となったウクライナ生まれのロシアの実業家ミハイル・フリドマン氏は、個人資産の移動に関する捜査を経て、今週欧州の法廷に出廷した。フリドマン氏の代理人は裁判所関係者に対し、フリドマンの人生は彼の財政を狙った政策によって「破壊された」と述べた。-ARTnews


Tokyo Gendaiに先立って、田口美和さんにインタビュー。父親のアートコレクションの進化と奈良美智の早い時期のコレクション収蔵についてなどを語った。 タグチアートコレクションは、草間彌生、奈良美智、杉本博司といった日本美術のスターの作品だけでなく、ラシッド・ジョンソン、マウリツィオ・カテラン、マシュー・バーニーなど国際的に人気の作品も含まれている。artnetは田口氏に、彼女の収集趣味が父親とはどのように違うのか、流出した作品、そして日本の聴衆に最も紹介したいアーティストについて話を聞いた。-artnet


女優のアンジェリーナ・ジョリーが、アンディ・ウォーホールとジャン=ミシェル・バスキアが活動したニューヨークのアパートとスタジオを引き継ぐことになった。ジョリーはこのスペースを、最新のクリエイティブベンチャーである「アトリエ ジョリー」のために8年間の長期商業利用の下で借りる予定だ。-ARTnews


ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、ソウルで大規模なアートフェアを主催するフリーズは、米国で最も重要な国内のアートフェアの2つ - ニューヨークのアーモリーショーとエクスポ シカゴを買収する。-ARTnews


クリスティーズは、2023年上半期の売上高が32億ドル(約4,405億円)だったと発表した。この数字は、前年同期の売上高41億ドル(約5,644億円)に比べて23%減少し、前年同期に比べても9%減少したことになる。クリスティーズは2021年上半期には35億ドル(約4,818億円)を達成していた。-ARTnews


ボルチモア美術館では「ザ カルチャー: ヒップホップと21世紀の現代美術」展が開催中。展覧会ではヒップホップという世界的な10億ドル規模のジャンルが音楽の範疇を越え、現代アート、文化、テクノロジー、ファッション、そして日常生活に与えた影響について展示している。-ARTnews


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