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ラジオ体操 ひとこと言わせて

ライブラジオ体操 始めて一年

SNSを利用したラジオ体操のライブ配信を始めてから一年以上が過ぎた。
ライブ配信を始めた理由は過去の投稿をぜひご一読いただきたい。


とはいえ、あらためて簡単に説明する。
昨年の春、みんながステイホームだった。
私は仕事がなくなり、子どもは学校に行かない。
すると、朝は何時に起きようが困ることもなく
家の中でダラダラするだけ。
時間の管理だけでなく、自分や家族の健康管理も
おろそかに。
ストレスは溜まる一方で運動不足にも。
「これは、まずいな。」と感じたものだ。そして
「何か行動を起こそう。」と決意。
規則的な生活づくりや運動不足解消にはラジオ体操がぴったりではないか
とまずは家族で始めようと考えた。
でも、ひょっとして日本中が同じ状況にあるのならSNSを使ってみんなで
やってみようと思い、いざスタート。
それが、出発点。

継続はチカラ

ほぼ休みなく続けるライブラジオ体操。
毎朝6時30分、NHKラジオ第一放送で、ラジオ体操は軽快な音楽とともに始まる。
まずはラジオ体操の歌から。
ラジオ体操の歌が流れている時、私はオリジナル体操を披露しながら「みなさんご一緒に〜」と呼びかける。
オリジナルといっても、とても簡単。
体をちょっと中腰にして安定させたら、腕を伸ばして前後に振るだけ。ただし、腕の振りは大きく強く。そうすることで肩まわりの筋肉が刺激され、肩こりの解消になると思っているからだ。
視聴者の中には「肩こりが解消されました!」という喜びの声が。「続けることで効果が現れるのだなぁ。」としみじみ実感。※ただし断っておくが、感じ方には個人差があります。
加えて、「朝の決まった時間に起きる習慣がついた。」とか「体操でスッキリしました。」「元気に今日をスタートできそう。」といった声も届いている。嬉しいかぎりである。
始めてから一年以上が過ぎ、私の仕事も戻り、忙しくててんてこまいの日もあるけど、できるだけ休むことなくライブ配信を続けたい。

いつもの 三種の神器

ライブラジオ体操に毎朝決まって持っていく物がある。私にとっての三種の神器。
スマホ、携帯ラジオ、自撮りスタンド、だ。
ライブ配信を始めて一年以上が経過。これまでいろんなことが起きた。スマホは変えたし、ラジオも変えた、自撮りスタンドはネジが緩んでぐらつくし、毎日使えばいろいろ起こる。配信中に電池が切れて聞こえなくなったり、地震が発生した関係で緊急放送が割り込んできたり。ヒヤヒヤする場面もたくさんあった。SNSが起動しない時もあったしね。
でも、そんな時こそ視聴者から「慌てないで〜。」とか「自分でカウントしながらできますよ〜。」と、救われる思いの連続だった。
「みんな、本当にありがとう!」これからもハプニングがあると思うけど、笑ってゆるして。

いつもの 場所

ライブ配信は、おおよそいつも決まった場所でする。
私が暮らす長野市にある長野運動公園が配信の現場。
自宅から近いこの場所は、体育館やプール、陸上競技場や野球場、テニスコート、遊具施設などで構成され、大きな駐車場もある。7年後の2028年に国民スポーツ大会が長野県下で行われるのに合わせて老朽化した施設をリニューアルさせるため、市は施設整備計画を策定するようだ。
この公園の一角に「芝の丘」という場所があるのだが、こんもりとしたこの小さな芝生の丘の上でライブ配信することが多い。ただし、気分を変えて公園内の別の場所で行うこともあり、雨天の場合は自宅から配信している。この公園内では、いつも見かけるラジオ体操グループがある。7人前後が毎朝集まってきてはラジオ体操を行い、そのあとはおしゃべりを楽しんでいる。いずれにしても、こっちはひとりぼっち。

ひとりではない時も

もちろんひとりではない時もある。たまに近所の友人が朝のマラソンの後に参加してくれる。
最近では、86才の男性が毎朝ライブ配信の現場に来てくれるようになった。
さらには、先日、小さなノルディックウォーキングの会に参加したのだが、「毎朝、芝の丘でラジオ体操している。」と話したところ、「あれは荻原さんだったの?ひとりでぶつぶつ言いながらラジオ体操やってる変わった人がいるなと思っていた。」とのこと。「それなら、今度行きますね。」とも。確かに冷ややかな視線を感じた時も多かった。でも、それも慣れるもの。今では、ライブ配信とともに、現場でも一緒にやってくれる人がいるのは本当に勇気が出るし、ありがたい。note読者のみなさん、見かけたらぜひともご一緒に。

ひとこと言わせて

ところで、さらに最近では、ラジオ体操が目的ではない人たちが集まり始めた。
新聞やテレビの記者の方々だ。
彼らは、私のライブ配信中は、ソーシャルディスタンスの20倍ほどの距離からこちらを眺めているのだが、配信が終わったとみるやいなやこちらに近づいてくる。その距離、バッチリ、ソーシャルディスタンス。
SNSならみんなが集まってもぜったい感染しないけど、向こうから人が近づいてくるので私もマスクを着用。装着を終えると記者からは「荻原さん、ちょっとお話聞いていいですか?」。最近はこんな日が続いている。
なぜ、こうなのか多くの人は知る由もないだろうから簡単に説明する。
今年の10月末に私が暮らす長野市の市長選挙が行われる。現職の加藤久雄市長さんは今季限りでの引退を表明。そこで、「荻原さんの名前が取りざたされているので話を聞きたい。」ということなのだ。

それにしても、それにしてもだ。
記者のみなさんに、ここでひとこと言いたいことがる。
「選挙についてはノーコメント」はもう言った。
そうではなくて「どうせなら、ラジオ体操一緒にやろうよ!」だ。
記者の仕事は大変だと思う。仕事に追われストレスはないのか、健康管理は大丈夫なのか心配だ。
もし、ライブラジオ体操を始めた私の主旨に賛同していただけるのなら、一緒にやろう。
だって、朝の決まった時間に起きて芝の丘に急げば、私はいます。SNSでも現場でも、みんなで毎日の元気なスタートを切るためにラジオ体操は続いてきたし、これからも続いていく。ここにはいろんな人がいる。仕事や立場が違っても、取材する側される側だったとしても、みんなでやる。

私はみんなの健康をつくりたいと思って始めたのだから、記者のみなさんも一緒。
だから、最後にもうひとこと言わせて欲しい。
「次に来られる時は、運動しやすい服装でね。」


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